(2017年2月)
皆さんとともに、国民医療を守るとりくみを始めました
理事長 井上 博之
1月20日から通常国会が始まりました。本格的な国会審議が始まる前の1月26日に、全国の保険医協会が結集して、国会要請行動を行いました。国会議員への直接の要請に、当協会からは役員2名と事務局員1名を派遣しました。地元選出の国会議員のうち3名の議員に、医療の現場からの声にじっくりと耳を傾けていただきました。
このとき資料として各国会議員へお届けしたのは、昨年10月から実施した「クイズで考える私たちの医療」の応募ハガキに記入された、患者さん813人の声です。その一部を紹介します。
「この先、収入が少なくなるのに、医療費の負担が大きくなるのはとても不安です。」(50歳代男性)
「老いて医療費の負担が上がるのはすごく不安です。なかなか医者にかかれません。今まで頑張ってきたのに。」(60歳代女性)
こんなに、患者さんや県民の皆さんが不安に思っているにもかかわらず、政府は経済財政諮問会議などでの社会保障の改革方向として、高齢者への負担増を計画しています。あらゆる手段を講じて、この計画を諦めさせたいと考えています。
この国会でも検討されようとしている、70歳以上の方の「高額療養費制度」の自己負担上限額の引き上げと、75歳以上の「後期高齢者医療制度」の窓口負担倍化を、なんとしても止めさせたいと考え、県内全自治体の議会に、国に対する「意見書」を出すよう陳情しました。その結果、1月末までに、3市6町の議会が採択しました。
政府が進めようとしている施策に、さまざまなところから、「NO!」を突き付けようではありませんか。
宮城県保険医協会は、これまでも、社会保障を充実させ、国民医療を向上させるとりくみを進めてきました。同じ思いを持つ方々と手を携えて、さらに強力な運動を起こしていきたいと考えています。ご一緒に!一歩前へ!