(2016年5月)
第46回定期総会の成功を願って
5月28日(土)総会への参加を
理事長 井上 博之
今年度の診療報酬改定に対する評価や失望が語られている。一方、政府・厚労省から社会保障費削減計画が示されている。さまざまな緊迫する情勢を背景にして、今年度の宮城県保険医協会定期総会を開く。
日常診療などで多忙な会員も多いとは思うが、万障繰り合わせ、ぜひご参加をお願いしたい。
この総会に向けて、4月に会員意識調査を実施した。この1年間に、宮城県保険医協会として取り組んできたさまざまな活動についての会員意見を問うものであった。日常、会の運営は毎月の理事会で議論しながら進めてきたが、その活動を全会員にチェックしてもらうべく実施した。
以下に調査結果の概要を記す。
〈高い支持率のあった活動〉
- 再生可能エネルギーの活用など原発ゼロのエネルギー政策への転換 79.7%
- 県の子ども医療費助成制度の対象年齢の引き上げ 77.9%
- 国による子ども医療費無料化制度の創設 77.1%
- 医療へのゼロ税率(免税)の適用 75.7%
- 女川原発をはじめ原発の再稼働反対 75.0%
〈低い支持率だった活動〉
- 患者の窓口一部負担金はゼロにすべき 15.0%(1割~2割負担とすべき 52.1%)
- 国保・後期高齢者医療制度の資格証や短期保険証の発行反対 26.4%
- 福島原発事故による指定廃棄物の最終処分場の各県ごとの建設に反対 41.4%
- 患者申出療養の創設など混合診療の拡大に反対 45.7%
以上の結果を率直に受け止め、総会での活動方針の決定に当たって十分に考慮したい。
合わせて、今総会では、会員の参加率を、成功・不成功の判断ポイントとしたい。残念ながら、今回の調査の回答率が8.8%にとどまったことを重く受け止めたいと思う。