学校歯科治療調査結果(2014.9.1〜2014.9.30)


学校歯科治療調査の結果の報告にあたって

 年々、子どもたちのむし歯は減少してきました。例えば、12歳児の一人平均むし歯数は10年前と比べて半分になっています。そして、多くの学校で、歯科保健学習などにも熱心に取り組まれていると聞き及んでおりました。その結果、学校歯科保健は改善しているものと推察しておりました。
 ところが昨年、大阪と長野で保険医協会が実施した「学校歯科治療調査」の報告を読んで考えさせられました。平均的に良くなったといっても、その内容を見ると、改善された部分があるものの、悪いまま取り残された子どもたちの存在が明らかになり、格差が広がっている実態が報告されていたからです。
 はたして宮城県の実態はどうなのだろうかと気になりました。しかも、宮城県は子ども医療費助成制度が、県レベルでは全国最低水準にある県です。当協会の歯科医師の役員会で検討したところ、ぜひ実態調査を始めようということになりました。
 調査には学校の校長先生や養護教諭の方々の協力がなければできません。幸い、調査結果を分析するのに充分なほど、多くの学校からの回答が寄せられました。ご協力に対して大変感謝申し上げます。これらの回答をまとめたものがこの報告書となりました。
 調査結果は示唆に富むものでした。ここに、調査に協力いただいた学校の先生方にまずご報告いたします。そして、この問題に関係する行政機関にもお送りします。さらに、広く県民にこの問題を知っていただくために、マスコミへの発表も行います。
 また皆様方におかれましても、この貴重な調査結果を様々な場で活用していただくことを願っております。ご活用のほど、よろしくお願いいたします。

2014年12月 宮城県保険医協会
歯科代表  井上博之

 子どもの歯科治療調査実施要綱

【対象学校】県内の公立小学校(403校)・公立中学校(210校)

【調査目的】集めたデータを基に子どもたちの歯科健診後の受診状況や口腔の実態を把握し、全ての子どもたちが安心して歯科治療を受けられるよう国や行政に働きかける

【調査方法】調査票はページ下参照

【調査期間】2014年9月1日〜2014年9月30日

【回収方法】調査票同封の返信用封筒またはFAX

学校歯科治療調査報告

●受診者率(治療報告書提出率)が小学校は5割、中学校は3割

 宮城県保険医協会では、県内の公立小・中学校に向けて、2013年度の学校歯科治療調査を実施(2014年9月に調査)しました。小学校224校(回答率:55.6%)、中学校99校(同:47.1%)から回答をいただきました。学校歯科治療調査グラフ1 第一の設問で「昨年(2013年)に学校歯科健診で『健診を受けた児童数』と、そのうちで『受診が必要と診断された児童(生徒)数』、『要受診と診断され歯科医院を受診した児童(生徒)数』を教えてください。」と尋ねました。
 回答のあった小学校で歯科健診を受けた児童は6万611人。このうち2万5199人(41. 6 %)が要歯科受診とされました。また、要受診と診断された児童の内、歯科を受診した児童は1万2706人とわずか50. 4%にとどまり、49. 6%の児童は受診をしていません。
 一方、中学校で歯科健診を受けた生徒は2万4680人。このうち8269人(33. 5%)が要歯科受診と診断されました。そして、要受診と診断された生徒の内で歯科を受診した生徒は2796人で33. 8%にとどまり、66. 2%の生徒は受診していませんでした。
 以上のことから、小学校では約5割、中学校では6割強の児童(生徒)が要歯科受診と診断されたにも関わらず受診していない深刻な実態が浮かび上がりました。

※受診した児童(生徒)は治療報告書等を提出した児童(生徒)の数であり、受診したが報告書を提出しなかった児童(生徒)は含まれていません。

●「口腔崩壊」を確認した学校数が小学校は5割、中学校は6割

 第二の設問では、「近年(2〜3年以内)でさまざまな事情で歯科治療を受けることができず、口腔内が崩壊状態(例えば、一人でむし歯が10以上ある、歯の根しか残っていないような未処置歯が何本もあるなど)であるとみられる児童(生徒)に出会ったことがありますか?」と尋ねました。
学校歯科治療調査グラフ2 その結果、「ある」と回答した小学校は54. 0%、中学校は62. 6%、全体は56. 7%となりました。同様の調査を前年度に大阪歯科保険医協会と長野保険医協会が行っていますが、「口腔崩壊を確認したことがある」と回答した小、中学校について大阪歯科協会調査では全体で54.1%、長野協会調査では44.5%、宮城での調査結果が一番高い数値を示していることが分かりました。
 口腔崩壊を確認したことがあると回答した学校に具体例を挙げてもらったところ、「乳歯が根しか残っていない状態で何か食べると歯が欠ける」「奥歯が溶けて無くなっているため、良く噛んで食べることが出来ない児童が3〜4名いる」など深刻な事例がありました。
 一方、意見欄には「むし歯は減っているが、歯垢、歯肉の状態に所見のある児童が増えている」という意見が多数挙げられ、そのような児童(生徒)をどのように受診につなげていくかも今後の課題となります。

●子ども達の歯科未受診の現状

 意見欄等より歯科を受診しない理由を分析(重複カウントあり)すると、「親の歯科保健意識の低さ」を挙げたものが3割を超え35.4%、次いで「仕事など家庭内の事情」が25.2%、「本人の歯科治療への忌避」が18.5%、「治療費負担の重さ」が7.6%、「歯科受診の地理的困難」が7.0%、「その他の原因」が6.3%という結果になりました。(回答率は理由記載の総数の内で計算し、無回答などは統計内に含まれていません。)
学校歯科治療調査グラフ3 「親の歯科保健の意識の低さ」には「乳歯のむし歯は抜けるので放置している」などの記載がありました。また「保護者の歯の健康に対しての意識が高いほど早期に受診する」など、保護者の歯科保健に関する意識の差について二極化を指摘する意見が多数ありました。
 「仕事など家庭内の事情」には「母子家庭(または父子家庭)であるため手がまわらない」や「両親が共働きで仕事が忙しい」などが記載されていました。
 「本人の歯科治療への忌避」には「歯医者を怖がって行かない」「歯科受診よりも部活動や塾を優先する」などの記入がありました。
 「治療負担の重さ」には、「家庭の金銭的事情のため、全く歯科へ行かない児童生徒たちがいた」などの意見がありました。
 「歯科受診の地理的困難」には「児童・生徒が一人で通院できる範囲に歯科医院がない」といった意見の他、「震災の影響で近所の歯科医が引越してしまった」「震災後道路が整備されておらず、気軽に学校帰りに通院することが困難」などの意見もあり、震災が子ども達の歯科受診状況に少なからず影響していることも分りました。

●受診しやすい環境の整備が急務

 調査結果より、要受診と診断されたのにもかかわらず未受診の児童(生徒)が多数いるという実態が明らかになりました。未受診のままでいることは、病状の悪化を招いたり、子どもの健全な発達に影響を及ぼす場合があります。
 未受診の児童(生徒)を無くすために、可能な限り受診しやすい環境を作ることが急務です。そのためには、まず医療機関での窓口負担を出来るだけ減らすことが基礎的で重要な条件と考えられます。
 宮城県の子ども(乳幼児)医療費助成制度は、対象年齢が3歳未満(通院)と、全国的にも最低水準です。そのために県内市町村の対象年齢も、就学前までという自治体が7自治体あり、県内最高の18歳まで(2自治体)と比べると大きな差が生じています。(2014年4月1日時点)
 もちろん子ども(乳幼児)医療費助成制度の拡充だけで全ての未受診がすぐに解決するわけではありません。しかし全ての子どもが、いつでも、どこでもお金の心配なしに歯科医療機関に受診できる体制の整備は必要不可欠なことではないでしょうか。
 また、子どもの歯科受診には保護者の歯科保健への意識が大きく関係するという意見が多くあったことから、医療に携わる側から保護者に向けて、幼少の頃からの歯科治療の重要性を、これまで以上に伝えていくことが大切だと思われます。

●学校現場の先生方からの要望を受けて

 今回、学校歯科治療調査に協力頂いた学校現場の先生方から、たくさんの意見や要望を頂きました。「保護者や児童(生徒)に何度も治療を勧めているが受診までには繋がらない」「給食後の歯みがき指導、学級指導も実施しているが、なかなか難しい現状がある」などの意見や、児童(生徒)の口腔状態を心配する意見も多く寄せられました。歯科の未受診や子どもたちの「口腔崩壊」の問題について、先生方の懸命な取り組みがある一方で、それでも解決できない深刻な状況があることに気づかされました。私たち医師、歯科医師と学校、更には地域との連携を強めることが必要だと思われます。
 この他に、歯科校医間や歯科校医と受診先歯科医院との診断基準の差を指摘する意見や、それらを改善して欲しいといった要望も多く頂きました。これらの意見や要望に関しても、改めて検討していきたいと考えています。

学校歯科治療調査調査票

 

学校歯科治療調査グラフ4 学校歯科治療調査グラフ5学校歯科治療調査グラフ6

「口腔崩壊」事例(小学校)

1  兄弟でむし歯が多く、治療を勧めても受診しない。事情はわからない。(崩壊までは至っていないが多発う歯)

2 不登校児童(現5学年、男)で、家庭環境も非常に悪く(家中ごみ)食生活も乱れており、歯をみがく習慣もないため口腔内の状況は非常に悪い。昨年学校に来た際、歯の痛みを訴えたため見てみると、歯は黒く溶けている箇所もみられた。保護者に歯の現状と受診を勧めるも、「嫌がって行かないんです」と言って、その後も受診の報告はなし。

3 他市町村の事例ですが、家族中口腔内が崩壊状態の様な感じでした。兄弟関係はもちろん、親と話をしていて口の様子を少し見ただけでもわかるくらい、歯の状態が悪かったです。親の意識や価値観が、子どもの口腔衛生に大きく影響すると思われます。

4 平成25年歯科健診で乳歯の現在歯18本中、未処置歯数13本、処置歯0本、歯垢の状態1(経過観察)の児童がいた。治療しない理由として、「乳歯は生え変わるから」と話していた。乳歯の治療の必要性について説明したところ、平成26年夏休みを利用して歯科通院を始めた。

5 就学援助家庭ではむし歯の本数がかなり多い児童がいる。たいていは乳歯のほとんどがむし歯で医療券を申請しない、ごく限られた家庭である。

6 ・ほぼ全ての乳歯がむし歯。
・兄弟でむし歯の本数が多い。
・治療のための医療券をもらうが、結局歯科医を受診しない。医療券をなくしてしまう。

7 ・生えているすべての乳歯(18本)がC3もしくはC4のむし歯で、歯肉の腫れが見られる。

8  前任校の事例
・入学時すでに10本以上、何度も働きかけをしていましたが、治療は受けず6年生になり校医の先生より「このままでは歯がなくなってしまうよ」というところまで酷くなり、結局治療に至らず中学校へ引き継ぎました。
・重度のむし歯のケースで、6年生になってようやく通院しても重度なために時間がかかってしまい、中断してしまいました。

9 ・1年女子で入学時点で乳歯18本が全てう歯の状態。奥歯にあっては根の部分のみとなっている。母親の口腔に関する意識が低いと考えられる。
・「歯医者さんに行くとお金がかかるから行かない」と言った小学生がいた。
・母親の口腔状況が悪い家庭の子どもは、う歯治療が進まない。

10 1人で10本以上むし歯があり、就学時健診の際に早急に歯科受診するように促したが、その後も治療をしている様子はみられない。

11 ・2年生男子、乳歯未処置12本
・3年生女子、乳歯7本永久歯3本

12 小1男、乳歯12本Cで治療勧告はしたが通院した様子もなく、今年度の健診でも多数のCがあった。保護者は乳歯なので生え変わると思っているようである。

13 本校の児童ではないが、家族でむし歯の数が多かったです。治療したとしてもすぐむし歯になり、子どもだけではなく保護者への指導が重要と思いました。

14 永久歯のむし歯が10本以上あり、C4まで進行したむし歯のある児童。(母子家庭で、歯科の受診を勧めてもなかなか受診してくれない)

15 C3、C4が数本ある児童。家庭事情が複雑で、保護者が体調(精神疾患)を崩すと受診できない。

16 治療を受けさせていない家庭がある。

17 保護者の歯科治療に対する意識が低く、治療が進まない状況である。

18 昨年は乳歯にむし歯が11本、歯垢の状態「1」、歯肉の状態「1」。今年は、乳歯むし歯12本、永久歯むし歯1本、歯列咬合「1」歯垢「2」歯肉「1」。生活習慣が不規則で、家庭内ではいろいろな問題を抱えている様子。歯科治療へ家庭の手が届かない状況。

19 ネグレクトというほどではないが、身だしなみや歯みがきなどについて保護者があまり意識していないのと、子どもが「行きたくない」と言えば歯医者にも行かないまま何年も治療せず、う歯の数がどんどん増えていくケースがある。

20 ・1人の児童にむし歯が6本あり、その内C3以上の歯が2本ある。
・低学年の時からむし歯があるのに治療されず、むし歯の状態が悪化してきている。

21 ・乳歯がほとんどがむし歯である。
・一人の児童は入学前からのむし歯で治療を勧めたところ、歯科医院に行ったがもう手のほどこしようがなく、このまま永久歯が生えてくるまで仕方がないと言われたとのこと。
・もう一人の児童は就学援助対象児童のため医療券を発行しているが、治療には行っていない。

22 乳歯のむし歯12本

23 たいていは経済的に困難という家庭ではなく、いろいろな面でルーズな家庭や、日々の仕事等が忙しく、つい忘れていたという家庭が多いです。前者はいろいろな提出物、宿題、集金等全てにおいて滞ることが多いです。少ないですが、夜の仕事のためなかなか治療に連れて行けない家庭や、震災で引越してきて、まだどこの病院に通っていいかわからないという家庭もありました。

24 小学4年生の女子、乳歯の未処置歯2本、永久歯の未処置歯4本、C3以上に進行しているが、痛まないからか受診せず。

25 現在小学3年男児。う歯数小学1年16本(乳歯のみ)、小学2年16本(乳歯のみ)、小学3年12本(乳歯のみ)、小学6年の姉はう歯0本。父子家庭、父親は仕事が忙しく病院に連れて行く時間がないようである。(祖母が同居しているが、足が少し不自由)。学校では年に2回の歯科健診後と長期休暇の前に受診勧告書を配付している。また、個別にブラッシング指導(保健室で)を実施している。

26 ・永久歯(前歯)に穴があき、普段の会話でもそのむし歯の穴が見えてしまい、恥ずかしそうにしている高学年女児がいた。母親の教育能力が低く、歯科医の予約や子どもへの指導ができず、学校から歯科医のかかりつけ医へ相談して治療してもらった。
・歯科治療へ何年も行かず、むし歯の数も増えてしまった場合もあり。

27 ・低学年に一人でむし歯が10本以上ある児童が過去3年間で3名。乳歯だから治療は必要ないと思っている。
・本人が治療を怖がるために治療を継続出来ない。
・運転免許がないため歯科に連れて行けない。

28 一人でむし歯が10本以上ある児童がいました。

29 入学時乳歯のむし歯が14本ありました。何度も治療を勧めましたが、歯科医に行きませんでした。2年後には永久歯のむし歯ができました。その後も受診せず、現在は乳歯のむし歯が抜けた分だけむし歯の数は減りましたが、永久歯のむし歯数が増え、状態も悪化しています。

30 むし歯が11本あり、そのうち6本は歯の根しか残っていない。歯の根しか残ってない状態ではないが、むし歯が10本以上ある児童が数名。

31 就学時健診の時から、全ての乳歯がむし歯になっていると診断されているが、入学後の健診でも変わらず全てむし歯と診断されている児童がいる。

32 小1女子で11本のむし歯を歯科校医に指摘され、治療を勧めたが、かかり付け歯科医で「経過観察」と診断され、1回の受診で終了している。見立ての違いはあるかもしれないが、この女子児童は幼稚園3年間も毎年9〜13本のむし歯を指摘されていた。小規模校の本校では、1人平均のう歯率がどうしても高くなる傾向がある。

33 1年時に6才臼歯がむし歯になり、治療を勧めたが結局受診しない状態が5年生時まで続き、むし歯の本数も増えていった。理由は入学前に歯科で怖い思いをして、「通院しよう」というと恐怖で体が固まり、震えるので連れて行けなかったとのこと。5年生時から治療を受けている。1〜4年生時までは面談で勧めたりしても受け付けなかった。

34 乳歯が根しか残っていない状態で、何か食べると歯が欠けるという児童や、奥歯が溶けて無くなっているため、良く噛んで食べることが出来ない児童が3〜4名みられる。そのような状態で歯科医院へ行っても、手のほどこしようがなく、永久歯が生えてくるまで、隙間を保つために残しておくという状態の児童もいる。

35 本校ではありませんが、4、5歳児で19〜20本のむし歯の児童がいるとのこと。身長が小さいため、成長にも影響しているようにみえる。食べられないのではないか。

36 ・経済的、時間的余裕がないわけではない。
・例1)保護者自身も、う歯があるが歯科医が怖いので行かない。子どにも受診させない。(痛くないから大丈夫と思っている。)
・例2)連れて行くと治療の際に泣きわめいて暴れるので連れて行きたくない。
・例3)保護者自身、歯みがき、洗顔、整頓など身の回りの清潔に無頓着である。

37 昨年度は1年女子乳歯のむし歯8本で永久歯のむし歯2本、3年女子乳歯のむし歯8本で永久歯のむし歯4本、4年男子乳歯のむし歯9本で永久歯のむし歯1本、上記3人いました。毎年何人かいます。乳歯のむし歯を気にしていない、歯医者嫌い、家庭の事情などありました。

38 入学前から既に乳歯が多数むし歯になっていて、歯みがきの習慣も出来ていなかった。おやつも沢山食べていて、夕食後も食べている様子だった。入学後の健診では乳歯のほとんどがむし歯で早急の治療を勧めたが、保護者の意識も不十分なのか、何度働きかけても受診する様子がない。地区の保健師とも連携しているが、乳幼児健診の頃から既にむし歯などの心配があり、働きかけはしていたとのことだった。むし歯同様肥満についてもかなり深刻な状況である。

39 小学校1年生で上下の乳歯が2本だけCOで残りが全部Cの児童がいた。

40 10本以上は昨年度2人いた。子どもが歯科医を嫌がるなどで何年も受診しない。家庭の力がない。

41 むし歯が10本以上。

42 母子家庭で母親がアルコール中毒で養育が難しい家庭。その後児童は施設に預けられた。

43 ・10人兄弟(小学校在籍は2、3、5、6年生)で両親は働かずパチンコに没頭、経済的困窮していた。医療券を使って治療することを勧めた。医療機関の協力もあり、なんとか通院するようになった。その後父親が定職につくことができ、経済的には幾分改善された様子だ。しかし、母親の養育能力は低く、治療を中断したり、新たなむし歯ができている状態。
・小2女子、入学時からむし歯10本以上あり。、弟(幼稚園年長児)が重度の自閉症で、保護者は弟に手がかかる様子で本児の通院は出来ていない。咀嚼することもおぼつかなく、給食も残すことが多い。

44 平成25年度、乳歯のむし歯10本1名、12本1名、13本の児童1名あり。受診を勧めてもなかなかしていない状況です。児童が歯科医院での治療を拒むためであり、保護者が歯科保健に対して関心が無いわけではないようです。

45 むし歯の本数が多い。

46 ・ネグレクト、家庭内暴力の虐待家庭の兄弟。・母子家庭、準要保護の家庭。
・内科には行くが、歯科には行かない家庭。
・卒業時は口腔内はむし歯だらけなのに、羽織袴を着せる家庭がほとんどです。

47 要保護、準要保護の児童が多い。医療も無料で受けられる医療券があるのにも関わらず、受診率が低い。

48 前任校で出会った事例
・母親が病弱
・母親が他の兄弟に手がかかり、本児にはあまり手をかけない
・発達障害の疑いあり

49 低学年男児、乳歯の未処置歯数が13本、現在治療中。(他の健診では異常とされた項目なし)。

50 前任校での事例
・家庭の金銭的事情。
・保護者の方針(医療機関に行かない、薬を飲まない)のため、全く歯科へ行かない児童生徒たちがいました。

51 乳歯はほぼむし歯だった。保護者の関心が薄い、痛みがないなどの理由で受診しない(させない)(医療券は無料ですが)

52 6年生児童。永久歯の現存歯27本中、未処置歯13本、処置歯5本、歯垢1、歯肉1判定。昨年度に一度治療を完了したが4月の歯科健診で上記の結果でした。今年の夏休みに治療完了済みです。

53 歯科健診時、校医から育児放棄の指摘も受けました。以前は経済的な面も考えられましたが、市からの医療費助成を受けられる現在でも以前と変わりがありません。学校からの働きかけが保護者の意識を変えるまでは至りません。痛みを訴えないので受診しないのかもしれません。

54 永久歯のむし歯は8本ですが、要注意乳歯として生えている歯のほとんど(9本)が永久歯と重なっている状態。昨年から受診を勧めているが、していない。

55 平成24年度4月の歯科健診で当時、小学校2年の男子児童が乳歯の現在歯の全部(16本)がC2〜C4の乳歯のむし歯と診断されました。内訳はC2が7本でC4が9本でした。しかし翌年には乳歯のむし歯が全部で4本に減ってしまいました。内訳はC2が2本でC4が2本でした。この他乳歯のむし歯で治療済みの歯は5本でした。その他の乳歯のむし歯はどうであったか学校では把握しておりません。どうぞよろしくお願い致します。

56 口の中を触れられることを大変嫌がり、健診を受けさせることも難しい。そのため、歯科医院を受診したこともなく、多くのむし歯が放置されている。保護者に手紙など書いて現状をお知らせしても、受診はされずむし歯が増えていく。本人が嫌がり、家庭の協力もなかなか得られない。

57 特別支援学級の小1女子で、入学前から乳歯のほとんどが歯の根しか残っていないような状態。歯科健診も受けず、歯科にかかっても継続した治療を行わない。僻地のため、歯科医院へは車で1時間以上かかり、母親は免許もなく通うこと自体も難しいようです。

58 ・受診の勧めを健診後だけでなく長期休み前に送付しても、医療券を利用した治療を勧めても、乳歯のう歯のせいか関心が無く受診しない。
・子どもが嫌がる(歯科治療をこわがる)ので勧めても受診しない。

59 小2男子、乳歯は全てむし歯(根だけの歯も数本)、むし歯から菌が歯ぐきに移行し、腫れて痛む状態まで進んでいても、保護者は歯科を受診させず、その激痛を市販薬で抑えていた。とうとう膿みが歯ぐきから出てくる状況になってようやく(担任等からもきつく話したこともあってか)受診した。

60 ・歯科健診で、歯鏡を口の中に入れただけでも、吐き気がして気持ち悪くなる男子児童。幼少時から歯科受診しても、う歯の治療を進められずにいた。そのため年々むし歯の数が増加していった。(昨年度ようやく治療を受けられるようになり改善)
・特別支援学級の児童。むし歯の治療を嫌がり、診察台の上でもなかなかじっとしていられないため、治療が困難である。そのため、歯の根しか残っていない乳歯が数本ある。

61 むし歯が10本以上ある児童は、歯肉や歯垢の状態も悪く、普段の歯みがきも不十分であり、みがき残しもみられるようでした。

62 ・親が忙しく、病院に連れて行く時間的な余裕が無い
・親が子どもに関心が薄く、子ども自身もむし歯での痛みを親に訴えない

63 ・乳歯のむし歯が11本、C0が3本
・乳歯、永久歯あわせてむし歯が13本

64 不登校傾向の女児、歯科治療に限らず、病院受診を本人が嫌がると連れて行く力が家庭に不足しているため、3年生頃から治療しないままむし歯が増え、ほぼ全てがむし歯。本児が5年生の時に就学時健診を受けた妹は、乳歯20本中、1本欠損、19本むし歯。

65 ・乳歯がほとんどむし歯のまま放置されている児童。
・永久歯も乳歯もあわせて10本以上、5年男児で1年時より歯科受診なし。
・双子で歯の質も弱いのか2人共乳歯がむし歯(エナメル質形成不全)。
・家庭の経済的理由、親の多忙のため通院できない、発達障害のある児童(家庭)などが受診が進まないようです。

66 低学年の児童で、永久歯が生え変わったもの以外はほぼ全てむし歯になっている状態の児童がいました。

67 両親共働きで「忙しい」「時間がない」と受診しない。(小5女子、乳歯1本、永久歯9本)

68 ・平成25年度、1年女子児童で乳歯の未処置歯が19本あり
・1年10月頃より欠席が増え、2年になりさらに増加。歯科健診も未受診。担任が電話連絡すると夕方顔をみせることがある(中学生の兄も不登校)

69 乳歯の大部分がむし歯になってから治療に行った様子の1年生が入学してきて、授業中に突然歯茎から出血してくることがあった。学校での入学直後の歯科健診では乳歯の未処置は9本、処置歯7本(現在歯乳歯16本)、永久歯現在8本で、こちらはさすがに処置歯1本でむし歯にはなっていませんがそれでもC0がある状態でした。永久歯に生え替わるのを待ちながら現在歯科で経過観察中のようですが、2年生の歯科健診時、乳歯のむし歯が11本という状態でした。乳歯のむし歯が多くなる前に歯科受診出来なかった理由はわかりません。

70 ・普通の家庭であるが、歯に無関心、生え変わるから大丈夫程度の意識
・本人は低学年であるため、なかなか上手に歯みがきが出来ない
・治療勧告を出すものの、多忙を理由に受診しかねている

71 一人でむし歯が10本以上あるという児童生徒は毎年数名います。受診勧告を出しても受診することはありません。毎年むし歯の状態は悪化してしまいます。

72 ・10本まではいかないが奥歯が歯の根しか残っていないような未処置歯がある児童がいる
・親が仕事で忙しく病院へ行くことが出来ない家庭
・治療を嫌がったり、おやつを食べたいだけ食べたり、子どものやりたいようにさせている家庭

73 このような児童は、基本的生活習慣が身についておらず、歯科受診も含む様々な場面で協力が得られない家庭という養育環境にある。

74 永久歯、乳歯のむし歯が合わせて11本あり、むし歯の進行度が高い歯も存在した。父子家庭のため忙しく、歯科へ連れて行く時間が無いように思われる。ほとんどのう歯がそのままになっている状態にある。

75 1年生と2年生の姉妹。2人共むし歯は10本以上。(乳歯のほとんど、永久歯もむし歯が数本)治療勧告は出しているが、保護者の意識が低く、治療されないまま放置されている。食生活の乱れも原因と思われる。例えば飲料物は全てコーラ。間食が多く、その分食事に偏りがある。

76 就学前から酷いう歯があり、治療勧告をしてもなかなか歯科医を受診していなかった。入学した後も歯科医を受診せず、治療勧告や直接の働きかけをしても受診へとつながらなかった。前年度は管理職の協力を得て、受診へとつなげられたが、通院は継続されず、今年度もまだ受診していないという状況。

77 一人で5〜6本、C3、C4の永久歯のむし歯がある。

78 震災前は自宅近くの歯科に通院していたが、震災後はその歯科がなくなり、他院へは受診出来ていないようである。

79 今年度、小学1年男児で乳歯16本全てがむし歯、永久歯4本中1本がむし歯、2本がC0、あわせて歯垢の状態2、歯肉の状態2という状態だった。4人兄弟の末っ子で、兄弟もあまり口腔状態は良くないが、末っ子で特に可愛がられており、本人が嫌がる歯みがきなどには、保護者があまり手をかけていないようだ。歯科健診後すぐに保護者に受診を勧めたが、受診したとの報告はない。

80 ・発達障害の疑いがあり、児童自身が受診を嫌って受診をしない。
・理由はわからないが、全てにおいて放任でありむし歯も多い。

81 ・口の中がむし歯だらけで、親に直接むし歯治療を勧めても通院することがないという事例は数件ある。
・その中で医療券の使用を勧めても治療させない事例もある。
・全ての事例において口腔衛生にあまり関心を示さない等、親の養育に問題がある。

82 高学年女子児童、重度の永久歯のう歯が複数ある。歯科健診は欠席する。上前歯に穴があき、話をする度に目立つ。父子家庭で仕事が忙しく、歯みがきや歯科受診に手をかけられない状況。学区内に歯科医院がなく児童のみでは受診出来ない地域性もあった。長兄の同居により交通手段ができ、治療できた。

83 親の仕事が忙しいために治療に通えない児童が多いように感じます。要保護、準要保護だったり金銭面が大変な家庭が多いと思います。一度受診をしても途中で行かなくなり悪化してしまうケースもあります。

84 昨年1年生の中で乳歯のむし歯が10本以上ある児童がいた。現在生え変わりで、むし歯6本になっている。

85 治療勧告を学校で出すものの、保護者が仕事が忙しいのを理由になかなか受診しなかった。(母子家庭で経済的にも困窮している状態、市の医療助成など申請すれば受けられるが申請していない様子)

86 ・前任校(他町)でう歯の治療が進まない児童が数名いた。家庭の経済状況が悪い、ネグレクトの疑いのある家庭等の児童だった。
・経済状況は普通の家庭だが、兄妹ともう歯保有多数で子どもが嫌がるので治療しないという家庭。3人子どもがいるが、長子は比較的学力もあり、親の関心が高い。下の2人の子は学力が低く、親があまり関心を向けていない印象。村田町は医療助成が中学3年まであるのに全く通院しない。
・養育の主体が祖父母。

87 高学年男子で永久歯16本のむし歯がある児童がいた。町で医療費助成制度があり医療費もかからず、保護者の方も家にいらっしゃる家庭ではあるが、歯科医院へは行っていないようである。

88 10本以上あるが、受診していない子どもがいます。医療費は無料なので問題ないのですが、治療に通うのに親が付き添えない(仕事をしているので)。小学生は子どもだけでは通院出来ないので、結果的にそのまま未処置となっています。

89 受診はしている様でしたが、(乳歯に)10本以上むし歯がある児童がいました。

90 ・経済的困窮家庭で就学援助を受けていない。
・経済的には問題ないが色々理由をつけて受診しない。(例、子どもが行きたがらない、部活動が忙しい、予約を取ったが体調を崩し行けなかった)

91 毎年います。5本以上むし歯(乳歯・永久歯)のある児童を調べています。H26年.11名中1名10本以上 口腔内がとても汚れていると指摘を受けました。H25年.15名中1名10本以上H24年.28名中4名10本以上

92 乳歯未処置10本以上の状態で入学してくる児童は毎年みられる。兄弟関係をみても同じような状態で入学している。家庭の様子をみても要保護、準要保護家庭ではない。

93 ・母子家庭で準要保護で3人兄弟の2番目の男児。(1年生)ほとんどむし歯で真黒である。歯科受診を何度も勧め、やっと治療を始めた。
・準要護家庭で8人兄弟の5番目の男子。(1年生)全部むし歯で真黒である。歯科受診を何度も勧め、治療を始めている。

94 ・養育放棄ぎみの家庭の児童。小太りじいさんの様に腫れても病院に行かず第1大臼歯4本すべてC4であった。4年間病院に行くように再三お知らせ、連絡したが、病院へ連れて行ってもらえなかった。
・父母ともに病気にかかり、祖父母が4年目に病院へ連れて行った。医療券や日程を調整しても連れていかない。

95 ネグレクト傾向にあると思われる。(・母親の養育が未熟である・スマートフォンに親が依存している・母親が仕事で遅く、小学生の兄が弟達のめんどうをみているなど)スポーツをはじめ、スポーツドリンクの飲用が増えた為

96 平成25年度むし歯が10本以上あった児童が8名いた。歯科受診の通知を配布したが、受診したのは1名のみ。各家庭で受診しない事情は不明。

97 小学1年で、乳歯に17本のむし歯がある児童がいた。

98 母子家庭で経済的に治療が難しいのではないかと思われるケースで、う歯が10本以上(乳歯のみ)ある児童がいました。ただ旅行などに出かけることもある家庭なので、単に口腔衛生に関心が低いだけではないかとも感じました。「乳歯は生えかわるので、治療は必要ない」という考え方はまだまだ多い気がします。

99 両親が離婚し、祖母と同居中。3年男児1年生からう歯を8本所有。受診勧告を書面や電話で行ったが、一度も受診はなく痛みで頬が腫れ、数日に渡り保健室へ来室することもあった。

100 小学校低学年で乳歯・永久歯合わせて12本のむし歯があり、以前の歯科検診後も治療へは行っていませんでした。今年度になってから痛みが出るようになり、受診しました。継続して治療できるよう、家庭へ声がけしています。

101 特別支援学級の児童で、生活保護を受けている家庭でした。(現在中2女子)母親も障害の疑いがある方でした。子どもの健康への関心が低く、むし歯があっても通院治療をしようとはしませんでした。町の医療券も交付され、無料で治療を受けられる状態でしたが、なかなか医療につながらない家庭でした。6年生になり前歯のむし歯が目立ち、本人も気にしはじめたので家庭へはたらきかけましたが、1回通院してまた行かなくなったようです。家庭環境に問題がある子どもの歯科治療はとても困難だと感じます。

102 ・乳歯のう歯が12〜13本あり、受診をすすめるが、なかなか伝わらない。乳歯だからと親が思っていて、受診の必要性がわからないようだ。
・本人が、こわがり受診拒否。それに対し親も仕方ないと諦めている状況。

103 ・一人でむし歯が10本以上ある児童。1番多くて20本(乳歯)中18本という児童がいました。
・毎年むし歯が見つかっても受診せず、どんどんひどくなって、でも乳歯だったため、生え替わりで抜けたという児童。

104 10本以上あるが、保護者は「歯医者さんに行くのを嫌がって困っているんです」とのことである。

105 10本以上の子どもはいませんが、C1〜C2のう歯(又はC0含む)を1人で5本以上所有する子どもが各学年に1人位います。治療に行かない理由は、経済的理由、親の就労時間の関係、歯の健康への関心の低さ(生活の質、心の健康問題)等様々です。摂食障害傾向に女子は、飲みものを食事に代えることも多く、う歯に加え歯肉炎が重症ですが、医師や歯科医には恐怖感があり受診できずにいます。

106 1年女子で12本の未処置歯(うち8本はサホ)、1年男子に10本(うち5本サホ)の児童がいます。7〜8本のむし歯所有の児童は家庭状況によってなのか、1人で数本のむし歯を抱えている子と全くの健全歯で6年間を過ごす子とおり、差が激しい。また、ブラッシング不良により、着色の著しい児童も2、3名いました。

107 兄弟の多い末の男の子。乳歯のむし歯が10本以上だったが治療を全くしていなかった。1年生からずっと医療券を発行して(歯の治療が無料になる)治療を勧めているが、忙しくて連れて行けないと通院しなかった。上の子が大丈夫だったからと、学習面についても、提出物についても、歯の治療についても全く放り出している感じである。

108 むし歯が10〜12本ある児童が数名、いずれも乳歯で低学年にみられた。

109 中学校に勤務していた時に16本未処置歯がある中1女子生徒で、治療歴のない子どもがいました。前歯がう歯のため欠けており、見た目を気にしていて、いつもマスクをしていました。本人ともよく話をして、保護者会の日に母親と面談をするも、治療に至りませんでした。持ち物や服装等に特に変わったところもなく、ネグレクトというよりも口腔衛生に対して無関心という印象でした。

110 前任校の児童についてです。乳歯はほとんどむし歯で奥歯は残根状態でした。生えたての永久歯も白濁や変色がありました。保護者は、歯医者さんに行っていると話してましたが、受診報告は提出されていませんでした。検診してくださった歯科校医や歯科衛生士さんからも、本当にひどい状態と言われていました。(他市町村の児童です。)

111 ・小学入学の時点で、乳歯のう歯が10本以上ある。
・歯科受診をすすめても「子どもが行きたくないと言っている」と話し、受診させようという姿勢が見られない。
・医療券が適用できると伝えても、歯科受診に関心がない。(保護者自身もむし歯がある場合も見受けられむし歯予防の関心の低さがうかがえる)

112 ①本人が恐怖心のため、歯科受診したがらない。
②保護者の仕事等で都合がつかず、歯科に連れて行けない。

113 崩壊状態ではないが、一人で7〜8本未処置歯のある子どもがいる。医療券を配布しているが、都合がつかないなどの理由で治療しきれず、毎年、未処置歯が多い状態である。

114 小6男児、乳歯の治療痕はあるが、本人が治療することを嫌がるので保護者が治療に連れて行かなくなり、むし歯が増えてしまったケース。

115 低学年児童で乳歯のう歯が10本以上指摘され、治療を受けることなく次の年に学校歯科検診を受け、永久歯への生えかわりとともに、う歯の数が減少しているケースが数名いる。乳歯のう歯は永久歯に生えかわるので軽視している保護者が少なからずいるようです。

116 親が夜間の仕事のため就寝時間がおそく、乳歯が全てむし歯である(乳歯9本)

117 低学年の男子児童ですが、親ではなく中学生の姉(不登校)が面倒をみているようでした。乳歯15本、永久歯3本がむし歯で歯肉も腫れていて、歯みがきすると出血するような状況でした。担任の先生の協力で、給食後の歯みがきはなんとかなりましたが・・・・。

118 むし歯保有数は学年を問わず生活保護を受けている家庭の児童に多く見られるが、医療券の申請も少なく、治療が進まない現状である。(健康診断票からも治療した形跡がうかがえない。)昨年度、最もむし歯の多かった児童(6年女子1名)は保有している歯のほとんどがむし歯であったが治療は前年度(H22)で中断。昨年度、家庭に働きかけるも通院する様子は全くなかった。(経済的問題のない家庭なのですが・・・・)外見からも口腔内は黒くなり、崩壊状態であった。

119 ・乳歯のう歯が13本、前歯は抜けたのではなく、う歯によって溶けてなくなっていた児童(低学年)
・前歯は歯石がびっしりこびりつき、奥歯は歯の根しか残っていない状態の児童。

その他お気づきのこと(小学校)

1 保護者(特に母親)の歯科保健に対する関心度の低さが考えられます。

2 歯科受診して欲しい児童に限ってずっと治療してもらえない。逆に何もないのに定期的に受診し、クリーニングをしたり定期検査を受けている児童の二極化が見られる。受診が必要な人に受診をしてもらえるような何か良い手立てはないものでしょうか。

3 ・「歯医者さんは恐い」との思いから、子どもが「絶対に行かない」と治療を拒むケースも多い。
・歯科校医によって歯垢、歯肉の状態の数値に違いがあると思う。
・う歯を持っていない児童の歯科受診率が高い。

4 歯垢、歯肉について最近は、低学年から所見が見つかる児童が増えてきたと感じます。

5 ・むし歯が多かったり、むし歯が進行している(C3、C4)児童ほど、なかなか歯科受診してもらえない。
・むし歯が全くない児童と、1人で何本もむし歯を持つ児童の二極化が見られる。

6 丁寧な健診をしていただいていることに感謝している。個別指導の時間がとれないことが現在の問題点である。

7 前年度う歯判定の歯が翌年、健全歯判定になっているなど、歯科医の判定に疑問を持つ時がある。保護者からも、一度も歯科に行った事がないのに処置歯の判定が出され問い合わせがあったこともある。また、歯肉や歯垢の状況の判定も、歯科医により様々で単純に比較することができない。

8 歯と口腔の状態が素晴らしく良い児童と、無関心だったり、児童が治したいと思っていても保護者が通院させる余裕がなかったりして、格差が広がっている。

9 矯正等の見た目は気にするのに歯垢等の状態は気にしないような家庭も多く、歯科校医の先生からも「気にするところを間違っている」というようなお話を受けました。

10 乳歯のう歯が多く乳幼児の歯科保健の必要性が高い。抜けていくとともにう歯も少なくなります。今年度は永久歯のう歯はありませんでした。ただし、C0の歯もあるので、今後注意が必要です。

11 一人親家庭で親が忙しく、子どもに手をかけていないケースがある。

12 本町では器具がレンタルなので、消毒を業者がしてくれることで大変助かっています。自校で消毒をする学校では、これがひと仕事でした。

13 ・歯科の状況が良い(虫歯をすぐ治す、歯みがきの習慣、親からの声がけ、定期健診に行くなど)子や親と、状況の悪い(虫歯を何年も放置、通知しても無反応)子や親の二極化。
・親の意識が子どもの歯に表れる。

14 近年う歯は少なくなっていますが、歯みがきが徹底されず歯周炎等が増えています。大規模校での歯みがき指導等を効率良く行うための手段を教えてください。

15 市内(学区内)に現在、歯科医の先生がいらっしゃらず、歯科通院するのもやや大変な(時間がかかる、交通の便が悪い等)状況です。

16 ・家庭によって歯科保健への意識の差がある。
・経済的に困難な家庭の児童は、口腔内の状況が悪い傾向があると感じている。

17 ・保護者が忙しいのか、事後指導を数回行ってもここ3年「子どもが嫌がっている」という理由で受診しないケースが1名。面談でも直接指導しているが受診していない。
・歯科医が複数で健診が実施された場合、診察の仕方が異なるせいか、健診結果が大きく違うことがある。

18 家庭の理解がないと受診率は上がらないということ。他の疾病に比べ、むし歯に対する保護者の意識が低い。

19 家庭での歯みがきの習慣(特に昼)が身についていない。歯医者が近くにないので歯科受診をするのが大変であること。

20 子どもたちの口腔内の状態の二極化が激しい。きれいな子はきれいだが、1人で何本もむし歯を持っている子もおり、そういう子どもたちに限って歯科を受診しない。低学年では、自分で完璧にみがくことは難しいので、保護者に仕上げみがきの呼びかけをしているが、なかなか難しい。

21 家庭の経済状況が悪いと口腔のケアもできにくい傾向があります。親も多忙で、受診させれないようです。

22 定期健康診断の歯科健診で見つかったう歯と、年度内に治療せず次の学年でも指摘される児童がいる。家庭の事情で受診しない場合が多い。本校にはそのような児童はほとんどいないが、地域によっては多数いる場合もある。学校としでは何度も受診を勧めるが、学校としてできることは、そこまででう歯治療率を上げるためには、それ以外の機関からの働きかけも必要と思う。

23 むし歯がある子どもとない子どもの差が大きいと感じる。むし歯がない子どもは、親の関心も高く普段の学習態度や生活習慣も整っている。むし歯の本数が多い子どもは、受診勧告をしてもなかなか歯科医を受診しないのが現状。

24 今フッ素推進派の歯科医の先生方を中心に、う歯予防としてフッ素の集団洗口を学校に導入する動きがあります。しかし、う歯保有者は年々確実に減少していますし、集団で実施する必要はありません。必要なのはう歯の治療が困難な子どもたちへの支援だと実感しています。貴会の調査目的には強く賛同いたします。貧困家庭が増えている現状下、親の経済的な理由及び治療に連れて行くために仕事を休むことが困難であったりと、親も気にしながらもなかなか通院できない状況にあります。休日や診療時間の延長、治療費の助成の拡大で受診の機会が広がれば良いかと思っています。またスポーツ少年団加入の子ども達も増え、平日・休日ともに練習があり、時間が無いという子どもの事情も、治療を困難にさせている要因としてあります。

25 受診率は向上しているが、罹患率がまだ高い。仙台市平均と比べると、むし歯無しの割合が10%近く低い。やはり「予防のための指導」が大切だと思う。

26 経済的に厳しく、且つ、通院するための交通手段がない(運転免許がない、自家用車がない)となると、受診するのはなかなか難しいようです。

27 ・口腔内の状態がとても良好な児童と悪い児童との二極化を感じる。
・給食後に歯みがきをしたり、授業ではむし歯予防の指導等を実践しているが、なかなかむし歯の本数が減少しない。

28 よりよい生活習慣を定着させたり、早めに治療してもらったりするためには、保護者の意識が大事になってくるが、保護者自身の生活の様子も含めて、不安を感じる家庭に対してどうアプローチしていけばいいのか難しい。

29 歯科校医によって健診基準が違っていた。(特に歯列、咬合異常について)

30 むし歯を保有していない児童・生徒と、保有している児童・生徒は多く保有し、重症化しているといったように二極化してきている傾向がある。

31 むし歯が多い児童に限って、受診勧告書を出しても歯科に行っていません。家庭で歯科に連れて行けない事情があるかと思います。(医療費は市で助成しているので金銭面ではなく、仕事が忙しく子どもが嫌がるのを説得して連れて行けないなど)そのために、むし歯の状態が年々悪化している現状です。

32 全体的には口腔の状況は良好で、昨年度の6年生のDMF指数が0.55本、今年の6年生は0.38本になっております。しかし、年間通じて未受診のままの児童が毎年おり、昨年度は5名が未受診でした。今年度は138名中、32名が要受診となり、9月1日現在で16名が治療を完了しましたが、16名が未受診の状況です。毎年100%の治療を目指しておりますが、達成できたことがありません。

33 歯に関しても熱心な保護者はすぐに通院したり、歯ブラシの交換をすぐにしてくれるが、関心のない保護者はお便りや医療券を発行してもらってもなかなか出向かない。

34 ・家庭に治療勧告を出すと、むし歯だと受診してくれるが、歯肉炎等のむし歯以外の疾患だとなかなか受診してもらえないことが多い。
・医療費が無料なのでもっと積極的に受診してもらいたいが、なかなか受診率が上がらない。

35 上記のような家庭は、家庭の人間関係も複雑なことが多く、治療を促してもなかなか難しいことがあります。歯の健診票は保護者の関わりを如実に現していると思います。

36 歯科治療にあたっては、保護者の理解と医療券の発行等が必要であると感じています。

37 ・保護者の意識の二極化。(う歯のない子は定期受診をし、受診報告を提出。歯列にも興味関心あり。う歯の多い子は受診せず、翌年に持ち越し)
・視力(眼科)や内科の受診率を比較すると歯科の方が低い。

38 ・●●の中心部の小学校から8年前に転勤したのですが、むし歯でもC3、C4の状態の児童達がたくさんいたのには驚きました。現在は改善されていますが。
・●●の農村部の地域で健康に対する親(家庭)の意識の低さ、関心の薄さに戸惑うことが結構ありました。子どもは素直で優しく思いやりもあり教育しやすいのですが、身体や健康面への大人の意識は低く、保護される(守られる)という点ではネグレクトに近い状態でした。教育の現場から働きかけていくことは大事。親の生活が子どもに豊かな生活をさせたいというところまで至っていなかったのかもしれません。

39 口の中の状態の二極化が年々進んでいるようです。口の中が良い児童はとても良く、悪い児童はとても悪い。意識が高くしっかりケアされている児童がいると思えば、う歯を何本も保有しているのになかなか治療に行かない児童もいます。いくら声かけ等様々な取り組みをしていても、治療に行って頂けないのが現状です。

40 観察歯(C0)について、校医と校医をしていない医院との間で見解が違うため、C0にならず、治療の対象歯となってしまっている。C0の児童にも歯科健診後に指導して用紙を配付すると治療歯となって戻ってくるが、これはどう考えるべきか。C0とは何か。

41 子ども医療費助成制度により無料で治療出来るものの、保護者の休みがなかなか取れなかったり、意識が伴わず、なかなか受診出来ない状況がある。

42 小学校においては児童一人で受診させることが難しいことも多く、保護者の勤務状況等により歯科に通院させられない(協力が得られない)こともある。土日診療の歯科が遠いなどの環境条件。本校においては地域に歯科及び病院がなく、公共交通機関もないので、保護者の全面協力(車での送迎)が必要である。

43 治療勧告書の下の部分を「受診報告書」として学校に提出してくるのですが、むし歯治療に関して「治療済み」として報告する歯科と、「経過観察」または「治療中」と報告する歯科があるため、最後までむし歯治療が終わっているかどうか完全に把握出来ない。むし歯については、どこの歯科でも完全に治療が済んでから、「治療済み」として報告して頂けると助かります。

44 保護者が仕事の都合で子どもが要受診となっても受診出来ず、口腔の状態が毎年改善せず、治療にも結びつかない。

45 母子(父子)家庭の子どもが多いのですが、親が生きていくのに精一杯で、子どもの口の中のことまで時間もお金も回らないのかもしれないというケースがあります。食べさせ、着せて、学校に行かせてそれで精一杯で、祖父母も近くにおらずその内にむし歯は進行してしまうというケース。医療券もせっかく発行しても使わず、期限切れという状態です。

46 二極化の傾向がみられる。家庭における食習慣、生活習慣、歯に対する意識の低いことが考えられる。ハイリスク児童、家庭へのアプローチが難しい。

47 C0でのカウントが138人中95人と多い。未処置歯保有者は43名、C0にも受診勧告している。処置は必要ないかもしれないが、カリエスの可能性のある歯ということで危惧している。健全歯が18名とごく少数。他地区では数値が逆転しているというのに、また叢生も多いということは、口腔内の健康が保たれないということで心配。

48 歯科通院を治療途中で止めてしまう家庭や、治療報告書が未提出なために治療状況のわからない家庭が多く、対応や関わり方に困っている。

49 歯科、口腔の健康に関心のある家庭と無い家庭の差が大きく、それが受診率にも影響していると感じています。

50 車、電車、バスなどを利用しなければ受診出来ない。市内でも夜遅くまで診療して下さる所もあるので、交通手段を確保することが必要。10年以上前、診療バスが学校に来て下さっていたのだが、家庭の事情で受診出来ない児童など、授業時間(学校にいる間)に診てもらって大変良かった。

51 口腔崩壊である子ども達のご家庭に、うまく治療の勧めが出来ると良いなと思っています。(心を動かせるような)

52 ・地域がら歯科医がすぐ側にある状況ではなく、共働きの保護者も多くなってきたため、なかなか受診出来ない状況にある。
・歯科治療に関しての保護者の意識も低くなっている。乳歯はいずれ抜けるので放置しても大丈夫などの間違った考えや、命に直結しない分、後回しになりがちである。

53 震災後の避難生活の影響で口腔状態が悪化した児童の増加がみられた。そこから家庭内が落ち着かず受診状況も悪化したが、除々に回復してきている。

54 ・とてもありがたい状況として、歯科校医が年に2回の健診をしてくれること、その際に2人のスタッフを帯同して、個別にブラッシング指導をしてくれることが、児童や保護者の意識や実践力を育て、むし歯を減らしている。
・心配しているのは、学校にフッ素(薬物)によるむし歯予防は不要なので、その点よろしくお願いしたいということです。

55 医療費助成や医療券など経済的なことは解消されてきている。家庭の意識の問題が大きい。

56 家庭に治療勧告を通知しても、受診しない家庭がある。

57 家庭による保護者の歯科保健の意識に差があるように感じる。意識が低い家庭の児童は通院していない状況があります。

58 子どもの医療費を無料にして欲しい。

59 保護者の意識と、また家庭の経済状況も関係していると思われるが、受診もせず重症化させてしまう家庭と、よくケアが行き届いている児童と両極端である。

60 ・多様な子ども達に適切に対応して頂いてとても助かっています。(子どもに声を掛けて頂いたり、優しく接して頂き、安心して健診が受けられています)
・担当の歯科校医の診断で、う歯の本数にかなりの違いがみられます。校医の先生の交代で前年度との結果がかなり異なることがあります。
・多様な治療法が工夫されていますが、子どもの「こわいから嫌だ」という発言になかなか治療が開始されないケースもあります。
・乳歯のう歯は健診後受診しても経過観察になるケースが多く、次年度も治療勧告の対象になるケースも多いようです。

61 町の歯科衛生士さんによる歯科指導が長年に渡り行われていること。歯科校医さんが熱心に健診や相談に対応してくれることで、子ども達の成長に関わって頂き、大きな力になっている。反面、保護者の関心は二極化しており、格差が広がりつつあるように感じる。受診の有無は子育て全般に通じるものがあり、特異な子育て感があるようだ。二度、三度受診を促してもなかなか進まないケースがある。

62 歯科受診には保護者の協力が欠かせない。保護者の歯と口の健康に対しての意識が高いほど、早期に受診する。反面、歯科受診の必要性が高い(未処置歯が多い、進行したう歯がある)児童ほと受診していない場合が多い。

63 永久歯の健全歯は少しずつ高くなっています。震災後(平成24年、25年度)C0の保有率が一時増加したが、平成26年度は減少しています。●●のC0は横ばいで、5人に1人が保有しています。

64 医療費が6年生まで無料なので、学校で児童を受診に連れて行きたいくらいです。勧告書は年に4回、個別指導は年に1回しています。

65 ・健診後、受診勧告書を保護者に配付するが、すぐに受診する児童と、再々受診勧告しても受診しない児童がいる。保護者の健診に対する意識レベルの違いが毎年悩みの種である。
・給食後の歯みがきは定着しているが夏休み等の長期休みになると1日1回、または1回も歯をみがかないという児童もいて、保護者も子ども任せのところがある。そのため、う歯や歯肉炎になっている子も多い。

66 前任校の時に感じたことだが、保護者が歯科の治療や定期健診など意識が高い方と、気にしない方と二極化してきている傾向にある。

67 ・むし歯の状況はそれほど悪くないが、歯肉炎など口腔の異常がある児童が多い。
・治療勧告後の治療状況が悪い。

68 学校での歯科健診の際に、朝食後の歯みがきをしていない児童が多くみられた。●●では子ども医療費助成があるため、医療費は実質無料となるが、学校から出している受診勧告書の回収率は低い状況。(2013年度の回収率は31.2%)また、●●の他校の状況と本校を比較すると、口腔内の状態(歯列・咬合、顎関節、歯垢、歯肉)については、校医によって理解が異なることが分かる。

69 ここ数年で歯列・咬合異常、先欠、癒合歯が増えてきているように感じます。

70 保護者自身歯科が苦手で、自分の子どももついつい受診させないでいるケースもある。(子ども第一でない感じを多くみる)。

71 治療勧告書を配付しても、受診しない児童がいる。

72 むし歯が減少してきています。歯と口の健康を守ることから全身の保健指導へとつなげたいと思います。

73 校医の先生の配慮で健診はうまく行っています。記録を付き添いの看護師さんにして頂きスムーズに終了している。養護教諭がしている地区もあり大変なところもある。

74 学校では歯科健診の結果、歯科受診の必要な児童がいた場合には家庭へ治療勧告書を提出したり、保健だよりで歯科受診を勧めたり、児童に歯科受診するよう指導していますが、強制は出来ないということです。

75 毎年う歯と指摘されるにも関わらず、歯科を受診しない家庭がある。

76 昨年10月から市内に住む子どもの医療費助成が始まったが、歯科受診率は以前とあまり変わりなかった。医療費の負担より、平日は親の仕事、休日はスポーツ少年団等で時間がとれず、歯科受診が後回しにされているように感じる。

77 ・う歯の少ない児童と、多い児童と二極化しているように感じます。また歯科受診においては、保護者の意志や忙しさの影響が大きいと思います。
・歯垢の状態で要受診となる児童が多数おり、ブラッシングの仕方に課題を感じます。

78 歯科健診に時間がかかり過ぎるという担任からの意見が時々ある。保護者の意識の差が大きく、意識の低い家庭では治療が進まない。個別指導を行うが、学校では限界があると感じる。

79 口腔衛生状態の二極化が気になります。むし歯がある児童が限定されており、治療に行かない家庭も限られています。むし歯を予防できているというよりは、むし歯ができたら、早期治療するものの、またむし歯になっている児童もいます。

80 歯、口腔の状況が二極化しているように感じる。また、状況の悪い児童の家庭に連絡しても、その連絡すらつきにくい状況だったりと協力を得ることが困難なことが多い。

81 ・むし歯が無い児童と一人でむし歯が多くある児童がみられる。また、歯科受診を勧めた際、早目に受診する児童となかなか受診しない未受診の児童とがみられ、二極化してきたように感じている。
・教育面談も利用し何度も歯科受診を勧めても、放っておいて受診させない家庭があり、対応が難しい。

82 子どもの健康に対しとても意識が高い家庭と、健康に関して関心が無い家庭と年々両極化が酷くなっているように感じている。昔よりもむし歯を保有している子どもの数は減ったが、保有している子どもの本数が多いという状況がみられる。あと、フッ素の影響なのか、歯みがきをしない子どもが増えてきている。歯科健診で歯垢、歯石の指摘を受ける子どもが増えつつある。

83 健全歯者は31.5%、未処置保有者は30.4%である。口腔衛生に対して熱心な家庭ともう少し努力して欲しい家庭との二極化がみられる。給食後の歯みがき指導、学級指導も実施しているが、なかなか難しい現状がある。

84 歯科健診でむし歯があると言われ受診したが、「むし歯は無い、誤診だ」と言われたと保護者から連絡を受けることがあります。学校健診は時間も器具も限られているため仕方がない部分があると伝えていますが、受診した先の歯科医の言い方によって保護者が腹を立てていることもあります。「誤診」などという言葉は避けて頂けるとありがたいです。

85 歯科健診の結果は全員に配付し、更に健康手帳でもお知らせし保護者印を押印して返却。個人面談等で触れても治療しない場合、痛みが出ないと治療しない家庭があります。通院したとしても2〜3回行って途中で止めてしまい、完治まで至らないケースがごく少数ではありますがあるのが残念です。

86 震災の影響で、校医が遠方へ引越してしまった。そのため健康診断の日程調整等が厳しくなっています。また、児童の口腔の健康について相談したり、校医による歯科保健指導を実施していただくことも出来ない状況です。

87 近年う歯がある児童と、全く無い児童で二極化が進んでいるような感じを受ける。う歯が多くある児童ほど、ほとんど受診しない。(家庭が口腔内の状況などに興味も示さない)。保護者と面談し直接歯科受診を勧めた事も以前に他の地区であったが、なかなか受診してもらえない状況だった。

88 ・とてもまめにケアしている児童(家庭)と、全くケアされていない児童(家庭)と両極端になってきている。
・子どもが歯科受診を嫌がると、そのまま受診しない家庭が増えている。

89 ・歯科健診について今も深針を使用している。児童全員が「歯垢1」と指摘されること。
・健診について歯科校医の共通の理解があればと思います。

90 ●●では、子ども医療費助成制度があり、3年生までの一定の収入に届かない家庭に、初診時●●支払うだけで歯科も治療が出来ます。また、就学援助制度の医療券でもむし歯の治療が出来ることになっています。健全な歯を持つ児童が多い反面、何度治療を勧めても毎年歯の状態が変わっていない、歯科へ行かない児童もいます。小さい学年の児童は保護者の意識も重要と思われますが、仕事を休んでまであるいは仕事の合間に児童を歯科に連れて行かないなど、近医がたくさんあるにも関わらず、忙しいので面倒な様子の家庭もあります。

91 ・2人の校医に診てもらっています。
・歯列、歯肉、歯垢の見方により差があるため、統計上学年の差が出ます。
・保護者への意識付けが必要ですが、なかなかうまく出来ません。

92 口の中から家庭環境がわかるような児童がいる。学校で歯みがき指導を行っても家庭での声かけがなかったり、食事が偏っていたりすることで、口腔環境が悪化していると感じた。

93 子どもが歯科医を嫌がったり、予定が合わなかったりでなかなか受診出来ない場合や、受診する気持ちが無く放棄してしまっている場合があります。家庭には様々な角度からのアプローチが必要なのですが、難しいなと感じています。

94 病院で治療して欲しい家庭ほど、なかなか受診してもらえない。意識を変えるための工夫(働きかけ)に悩む。

95 年3回の歯科健診により自分の歯に対する意識も高まり治療率も上がっている。

96 むし歯の本数が多い児童は特に乳歯に多い。生え変わるということで、保護者の意識が低い家庭があるように感じる。

97 むし歯は減っているが、歯肉の状態に所見のある児童が増えている。

98 治療勧告や児童への働きかけを行っても、なかなか応じない家庭があり、受診へとつながらず、う歯等の疾病が進行することがある。

99 大規模校ですが二人の歯科校医のご協力で、春と秋に歯科健診を実施できるというのはありがたいことであり、感謝しております。要受診の児童に対して、家庭の諸事情もあるがなかなか受診しないご家庭への働きかけが難しい。

100 ここ最近は歯科治療も小学生では、●●では無料となり受診もしやすくなっている。保護者の教育能力や意識の有無の差で受診するかしないかが大きく変わってくる。健診後に要治療のお知らせをもらっても行かないなどもある。

101 ・定期的に健診を受ける児童と、何十本もう歯があっても治療しないなど家庭により差が大きい。
・児童への指導だけでなく、保護者への啓蒙が大切である。

102 小学生は一人で予約や受診が出来ないため、う歯治療に関しては家庭の協力が不可欠です。協力が得られない理由として保護者が仕事が忙しく、歯科医に連れて行く時間がない。乳歯のむし歯は抜けても永久歯が生えてくるので自然に抜けるのを待つ、などが考えられます。

103 震災後は歯科医院へ月1回程度のみの受診となり、通院期間が長くなり、継続的に治療が困難な家庭もあるようだ。

104 口腔状態が良くない児童、生徒ほど受診につながりにくい。(家庭の意識が低い?)保護者の意識の差が大きい。

105 市の助成があり、全員医療費がかからなくなって、治療者が若干増えている気がする。やはり経済的な面での治療への影響は大きいと思う。

106 歯科保健に関心のある家庭と関心のない家庭の両極化。

107 ・要観察、要受診の児童の割合いが多い。
・要受診、むし歯の数が多く、早めに受診して欲しい児童がなかなか受診出来ていない。

108 重度のむし歯(C3、C4)の児童が少ない。

109 むし歯の状態の二極化が進んでいる。口腔の状態が比較的よい児童の家庭はすぐに受診してくれるがあまりよくない家庭ほどなかなか受診してくれない。

110 ・地域柄、子どもが下校して共に遊べる相手がいないと家で過ごすことが多くなりだらだらと食べる傾向がある。祖父母に子守りをしてもらっているので、食習慣、歯みがき等細かいことにこだわらない(こだわれない)こともある。
・入学以前に乳歯全滅している児童は永久歯も駄目になる。習慣形成は乳児健診の時から積極的に行って欲しい。

111 毎年同じ児童の治療が進まない。

112 本校は治療率が高い。先進医療を受けている児童が多く健常歯なのか治した歯なのか見分けがつかない。

113 むし歯の治療がきちんとされている児童と一人でむし歯を沢山保有している児童と二極化がみられることが気になっています。

114 むし歯が進行し、痛みが出てからの受診が主となっている。家庭的にも定期的な受診が難しい状況であり、呼びかけを行っても受診率の向上はみえにくい。

115 歯科健診ですが、歯科医によってばらつきがあり、また、「未処置で受診したら健全歯と言われた」という報告が多く、学校現場で戸惑っています。

116 健診時、歯科衛生士さんに記録していただき、助かっています。夏休み後の調査で未受診のほとんどの保護者の方から「これから受診します」という回答をいただいていますが・・・。

117 治療率が上がるように保護者へ働きかけているが、早く治療する家庭とそうでない家庭の温度差がある。

118 口腔内がとても衛生的(う歯なし、処置歯が少ない等)な児童とそうではない子どもと両極端であるようです。また医療券が使用できる(就学援助)家庭であっても請求をしない、または未使用家庭もあります。

119 歯科保健に対する保護者の意識の問題が大きいように思われる。プロのケアを定期的に受けている児童。それに対し、全く受診のあとがみられない児童。この後者の家庭にどのように働きかけていくかが課題。

120 親が土曜日も仕事があるので、なかなか受診できない。無料なのにもかかわらず治療をしないのは、大変子どもに対しておろそかであると思う。そんな家庭がたくさんいる。

121 母親が歯医者に対して恐怖、拒否感を持っており人の意見を聞き入れない方が多かった。子どもを本人も知らずに?コントロールしている所もみうけられ(病気もあるし、離婚など1人世帯で余裕がないため)虫歯がすすむケースがありました。(前任校での実態)

122 過疎地にて、通院しにくいことが治療率が低いと思われる選択肢が少なく、小児歯科が少ない。

123 被災したため、歩いていける範囲に歯科医院が少ない。むし歯があれば受診治療するが、歯垢に状態や歯肉の状態が「2」で受診をすすめても行かない場合が多い。(医療券もないため)

124 前年度、むし歯が多かった児童は、今年度も多かったように思います。給食後の歯みがき、偶数学年は保健センター衛生師に奇数学年は養護教諭が歯についての指導を実施しています。今後、授業参観等で実施できないか検討しているところです。長期休業前の再治療勧告、個別指導をしていく予定です。

125 ・う歯0、歯肉の状態も良好という児童と、う歯を10本前後保有し、歯肉炎もある児童に二極化している。
・口腔の状態が良くない児童は、保健室への来室が多かったり、気持ちの不安定さが見られたりすることが多いように感じる。

126 むし歯のある児童が多く、歯みがき指導等行っているが、なかなか減少しない状況です。

127 周りにたくさんの歯医者さんがあっても治療に行かない。今年は去年より治療率も上がり無処置者も減った。それは少しでも歯について関心を持つようにクラスごとにプレゼンテーションをして詳しく説明したことも一つだ。でもあまりにも親達は歯についての関心がないため、子どもたちを歯科へは連れて行こうとはしない。

128 健診時に持参する歯ブラシの状態が悪いこと
・毛が完全に開いているのに使い続けている
・子どもの歯の大きさに対して、ブラシのサイズが大きすぎる

129 むし歯は徐々に減少していますが、歯肉炎や歯垢の付着のある児童が多くなっています。

130 痛みに敏感な子ども(痛がることが多い)がいます。そのためむし歯があってもそのままにして、次の年も未処置歯ありとなってしまいます。歯科治療だけでなく痛みに対して敏感な子どもなので、今後も歯科受診を勧めても難しいように思います。どのようなアプローチをすればよいのか悩むことがあります。

131 う歯は減ってきているようだが、歯肉の状態が悪くなっているように思う。

132 共働きの家庭や母子家庭が多く、なかなか受診率があがらないのが現状です。学区内に歯科は多いのですが・・・・。特に乳歯のむし歯は放置されがちなので、永久歯への悪影響等をお知らせして、歯科受診するよう啓発していきたいと思います。

133 学校健診の結果、う歯と診断され治療勧告したものの、受診で「う歯なし」の診断で戻された児童が1割以上あり、医師のよる判断の基準の幅の大きさを感じる。毎年、保護者からのクレームがあり、緊張する5月6月です。

134 本校ではミラーではなく、自分の歯ブラシ(を持って)で検診を受けています。可能ならば他の学校でもそのようにしていただけると、準備や後片付の手間がはぶけて大変助かります。

135 毎年、歯科健診でむし歯がみつかっても歯科受診しない子どもは数名います。経済的に厳しい家庭には医療券の利用のお知らせはしているのですが、それでも行く様子がみられないので、歯の健康に対する親の意識の低さが感じられとても残念です。親に対する働きかけが今後の課題と感じています。

136 学区内に歯科医院は多く、通院環境は恵まれています。口腔内のけがの際にも先生方には迅速に対応していただき感謝しています。保護者の健康への関心も高く協力的であり、治療率は高めであると思います。一部幼児期に治療で恐い思いをした子どもは、やはり治療が進みません。というか幼児でう歯ができてしまう家庭の様々な要因と関連しています。

137 むし歯の全くない児童と、一人で数本のむし歯をもつ児童と二極化はみられていますが、崩壊状態とまではいっておりません。

138 小学生に関しては、歯の管理をするのは保護者であり、学校では受診をすすめること、子ども達へのブラッシング指導しかできません。受診や仕上げみがき等は家庭によって差が大きくそれが見えやすい部分です。保護者への啓発とともに、受診しやすい環境づくり(土日診療、費用軽減等)も必要と感じます。

139 家庭の状況により、むし歯に対する(歯の健康)意識の差がみられる。むし歯の有無にかかわらず、定期的に受診し、観察している家の子ども、逆にどんなに受診を勧めても、時間がない、子どもが痛がらないから・・・・と放っておき、一人でたくさんのむし歯を持っている家庭の子ども。

140 町の医療助成制度があり、医療費がかからないのだが、なかなか治療はすすまない状況である。

141 保護者の意識(保護者自身の養育環境)により、受診の有無は大きくかわってきます。学校で受診を促すことには限界があるように感じています。

142 歯科保健について、関心が低い親がおり、受診の勧告をしても治療に行かない。むし歯のまま生え替わり、生えたての永久歯も間もなくC0、Cと診断される。個別の歯みがき指導が必要になる。

143 口腔衛生における二極化。なかなか、むし歯罹患率の改善が難しい。

144 ・むし歯に関しては、処置率等も上がってきているが、歯列や咬合の異常に関しては、治療率(受診しても様子をみる等)が上がらない。
・健診時に歯科医師や衛生士等に歯科保健指導をしてもらいたい。(養教の指導だけではマンネリ化してしまう。)

145 要受診は、虫歯保有者として記入したが、保護者の協力で早期に治療しているので、困難な状況はない。

146 二極化している(う歯のない子と多い子)。子ども医療費助成のおかげで、治療に通う子どもは増えた。しかし、乳歯のう歯が多く、乳歯のう歯をそのままにしているケースも多い。

147 ●●の場合、経済的に受診できない訳ではないので、保護者の意識を変えていくことが必要だと思う。また、小学校入学前の保健指導も充実させていくとよいと思う。

148 歯と口腔の健康について、とても熱心な家庭と手をかけない家庭の二極化傾向がここ数年目立ってきており、無関心な保護者への働きかけが難しい状況です。

149 口腔状況の良い子と悪い子の差が大きい。家庭力と比例している。

150 治療勧告をしても、むし歯の本数が多い子の大半はそのままで次の年も同じ結果で、指導されるパターンです。親の意識が二極化していて、むし歯が少なくてもすぐ治療してくれる方と、むし歯が多いのにそのままにしておく方がいます。治療に時間がかかるためらしいのですが・・・。仕事のため通院が難しいようです。

151 ・乳歯のむし歯は放っておいても大丈夫という間違った意識を持っている保護者が少なくない。
・歯みがきの習慣が身に付いておらず、みがかずに登校している児童も男女間問わず多い。(食後にみがくという意識の低下)
・地域には歯科医が多く、治療しようという思いがあれば通いやすい立地条件の良い地域なのですが・・・・治療率が低いことに疑問を感じる。

152 ・う歯の治療を完了させても次年度の健診で再度う歯になる児童が多い
・6才臼歯のう歯が多い

153 学区内に歯科医院がないので、治療に通うためには時間がかかる。保護者の仕事の都合でなかなか受診できない子がいる。

154 健康格差を理由にフッ化物集団洗口がさけばれていますが、アレルギーなどいろいろな子どもがいる学校現場で行うことは問題です。むし歯は減少傾向ですが、歯肉炎歯垢が増加しており、フッ化物より歯みがき習慣、そして受診しやすい環境作りが必要と考えています。

155 二極化している面がある。予防歯科に力を入れ、高学年までう歯が1本もない児童もいれば、初期むし歯の段階でなく、C4の状態の歯が数本ある児童。保護者の意識の差が大きいと感じます。

156 ・受診の勧めを出しているが、家(親)の事情で、なかなか受診してもらえない
・全くむしばのない子と、一人で何本もむしばのある子の二極化している

「口腔崩壊」事例(中学校)

1 不登校の子

2 むし歯7本、歯垢・歯肉の状態2、要注意乳歯1本、喪失歯1本という生徒がいました。受診勧告を配布したり、担任から受診を進めてもらったりしましたが、歯科受診を受けることはありませんでした。保護者の方の仕事が忙しく、歯科に連れていく時間がないとのことでした。

3 特別支援学級で医療券を申請してもらい、保護者に渡して学級担任から何度も治療するように話をしているが、本人が治療する事を受け入れず歯科での治療がなされていません。C3が2本、C4が5本あるのですが駄目です。

4 父子家庭で未処置歯数は20本、喪失歯は2本の中学2年の男子です。家庭には何度も受診するように話していますが、なかなか受診出来ていない状況です。

5 ・母親が精神疾患のため子どもに適切な対応ができない事例
・母親が多忙という事を理由に、むし歯治療を放置している事例
・義母が出産を控えていたため子どもにも遠慮があったのか、治療を進めても結びつかなかった事例

6 ・一人でむし歯を10本前後有する生徒が5人程度いて、治療勧告を年2回出しても歯医者に行かず毎年1、2本づつむし歯が増えている。
・女子中学年で前歯に穴が開いている生徒もいる。

7 部活動やスポーツ少年団の活動により、歯科受診が後回しになり、治療を受けていない生徒が多い。

8 むし歯が10本以上ある生徒は家庭であまり教育に手をかけていない様子の子に多い気がします。治療のお知らせや医療券のお知らせを出しても反応はいまいちです。

9 中学2年女子ー今年の健診でむし歯13本(うち1本はC3)、卒業した姉も10数本のむし歯があった。重度のむし歯があることを通知しているが、全く受診する様子がない。家庭は両親ともおり特に問題は見られない。

10 今年度の歯科健診で現在歯28本中、むし歯が18本と診断された生徒がいました。

11 永久歯で8〜10本のむし歯を持っている生徒がいて、その兄弟も同じような傾向が見られます。保護者に治療を勧めてもなかなか治療には行かず、毎年健診では同じような結果で改善がみられません。

12 永久歯27本中、未処置歯10本、C06本の状態。

13 ・経済面ではなく、本人が受診を面倒がり歯みがきも雑である。
・本人と家庭に話をしても動きがみられない。
・スポーツ少年団の活動が多忙という理由もある。
・むし歯が10本以上あるとはいえ、崩壊状態にまでいってないため、危機意識が薄い。

14 歯の検査票を見ると、小学校1年生の段階で既に乳歯がほとんどむし歯。生え替わりが早く、永久歯も年々生えるとむし歯になっていく。経済的に恵まれていなうというより、お金の使い道の優先順位が違う家庭の子に多い。(校納金の遅れがちな家庭)。教育力の低い家庭のため兄弟で多数のむし歯を持っている。極限まで放置し、痛くて眠れないとか顔が腫れる状態になって初めて歯科医を受診する。学校からの勧告書や三者面談での担任からの受診を勧める助言はあまり効果がない。歯だけでなく、視力など子どものことにあまり関心が無いのかもしれない。歯膿腫になっていた生徒もおり、歯科校医さんも珍しいケースと驚いていた。

15 中学3年女子ー小学校時代から多くのう歯を保有しており、治療に通った経験もあるようでしたが、中途半端で終わっている、あるいは治療してもすぐまたう歯が出来てしまう状況のようでした。中学校でも治療勧告を行いましたが、家庭事情と本人が受診を嫌がるなどの理由で放置状態のようでした。本人と保護者にも保健指導を行いましたが、残念ながら状況は変わらず卒業していきました。

16 家庭的に問題を抱えている家に多くみられます。経済的に困窮していることが一番の要因だと思います。保護者が祖父母という家庭もあり、訴えても聞いてもらえない、または訴え自体も出来ないところもあります。中学生という難しい時期が影響しているように思います。

17 特別支援の女子生徒1名、むし歯10本以上、歯並び、歯肉、歯垢ともに要治療の状態が小学生の時から続いている。「歯医者さんは怖くて行きたくない」と話していた。

18 歯医者、むし歯の治療が怖くて治療を受けないままにどんどんむし歯が増えていく児童、生徒に数名関わりました。現在の勤務校では町が医療費を助成し、保護者の自己負担がないため、多くの生徒が歯科医に通っています。

19 男子生徒で保護者に何度お話しても、治療の必要性を理解してもらえなかった。(昨年度、●●の例)

20 家庭が仕事で忙しい生徒でなかなか治療できずにいた。家庭への連絡は何度か行っていたが、本人もう歯の多さにあまり関心がなく、治療までいたらなかった。

21 ・小学校の2年生から上下左右6番にむし歯があり、その後歯垢、歯肉炎、むし歯治療の働きかけを行っても歯科通院をせず、中学2年生には左右前歯の表側も大きいむし歯になり、本人が気にして口を開けて喋ることや笑うことが出来なくなり、常にマスクをしたり、手で口を隠すようになった。当人や保護者に何度歯科通院を勧めても、行くまでに至らない。似通った事例が学年によるが2〜5%ある。
・歯みがき習慣が身に付いていないのでむし歯の多い生徒は、歯垢、歯肉炎もカウントされることが多い。
・中学校は部活で忙しいので尚更通院しかねている。
・むし歯の無い生徒も増えているが、口腔状態の生徒も増えているので結果的に平均値が上昇している。震災の影響で不登校が増えたように、社会現象、経済状況の悪化とみていい。

22 小学生の頃からう歯保有数が多く、中学校でもそのままの状態で放置されている。(永久歯のう歯が15本)医療券を使用していない家庭もあり、歯の健康に関する意識については、家庭によって著しく差が生じている。

23 ・4〜5年前に他校でう歯多発生徒が学年に2〜3名いた。
・う歯14本の生徒で保護者に面談した例。就学援助で医療券が出ていたが、時間が無い、保護者が連れて行けないなどの理由で受診は出来なかった。本人に話しても「別にいい」といった反応だった。

24 一人でむし歯が10本以上ある。

25 ・むし歯の治療については就学援助を受けている生徒(要保護、準要保護家庭)には医療券を配布し治療を勧めているが、そのような家庭での受診率が低い。毎年治療せずにむし歯が増えていく。
・小学校でのケースだったが、歯科受診を怖がって子どもが泣くのでかわいそうで連れて行けないと過保護(?)の保護者もいて、毎年10本以上のむし歯や、程度の重いむし歯を保有していた。

26 むし歯が10本以上(未処置歯)について、今年度は1人、前年度は2人、前々年度は3人でした。男女比は6人のうち、5人が男子と多いです。必ずしも家庭の経済状況が悪いわけではなく、健康な心と体づくりのための意識が低いように思われます。

27 母子家庭で兄弟の多い家庭で、呼びかけてもなかなか通院出来ない状態だったが、う歯が悪化し痛みが出てきて通院した生徒がいる。現在、全部治すよう呼びかけているところです。(永久歯に14〜15本う歯があった)

28 毎年、各学年2〜3人います。治療勧告書に一言添えて渡していますが、未治療です。

29 前任校の小学校で、1年生、6年生の姉妹の口腔内が全てむし歯でした。口の中に残っているのは歯根のみで、妹は生えて来た永久歯にもCOがみられました。

30 今年度から勤務しているので、昨年度の治療率など詳しい数は把握していません。また2〜3年の経過もよくわかりません。これまで勤務した学校では、口腔内が汚れていても治療に行かない状態が2〜3年続いている生徒がいました。多くの場合は2〜3年ではなくずっとです。むし歯の状況もC2〜C4と悪くても、継続して治療に行かないので、一層酷くなるばかりでした。

31 ・経済的な理由と通院に付き添ってくれる大人が日中仕事をしていて通院出来ないなどの理由。
・特別支援学級の生徒で、歯医者さんが怖くて通院できない生徒がいた。

32 歯科治療は経済的には受けられるけれど、C1のような軽度のむし歯が多数あり、放置されている生徒が毎年数名いる。(スポーツドリンクの飲み過ぎが要因と思われる)

33 前任校で歯科校医から指摘されていた生徒がいた。女子生徒だったが、3年間放置状態だったのではないかと思う。

34 ・口腔内の衛生状況が良くない生徒は、生活習慣も乱れている場合が多い。(夜更かし、寝坊、朝食の欠食、肥満等)
・むし歯が多いもしくは進行しているむし歯がある生徒ほど歯科医へは受診しない傾向がある。C0や軽度のむし歯の生徒ほど早めに受診する傾向がある。

35 特別支援学級に在籍していた生徒で、C4レベルのむし歯があり、学校の歯科健診後に受診勧告をしたが受診せずに放置していたケースがあった。度々歯の痛み(おそらくむし歯によるもの)を訴えて保健室に来室したり、学校を早退していたため、その都度保護者に受診するよう連絡していたが、卒業まで治療に至らなかった。その兄弟についても、むし歯のレベルは深刻ではないものの、治療せず放置されていた。

36 昨年度中3女子1名が永久歯15本のう歯があった。母親の仕事の関係で受診しないでいたが、●●医療費助成に該当のため、卒業式後の3月に受診した。

37 平成25年度の事例
・中1男子う歯13本、中3女子う歯13本、いずれも個人的に声かけしたり、担任から家庭訪問で保護者に直接話してもらったが、未治療のままでした。
・中3男子う歯19本、中3男子う歯15本、昨年から継続して声かけし、ようやく治療を開始し、卒業までに治療が終了しました。

38 昨年はむし歯が10本以上ある生徒が全校で2名いました。1名は12本、もう1名は17本所有でした。17本所有の生徒は前歯部がほとんどむし歯になっていて、恥ずかしいためなのか良くマスクをして口が見えないようにしていました。個別的(家庭訪問時)に早期治療を勧めていましたが、家庭の口腔衛生に対する意識が低く、治療はしませんでした。

39 ・一人でむし歯が10本以上あるにもかかわらず、毎年放置の状況あり。
・10年以上前にう歯が無かった生徒が家庭事情の急変で10本以上う歯になったケースがある。

40 特別支援学級に在籍している中3女子生徒、う歯10本以上で衛生観念が無いため、歯みがきをする、食べたら歯をみがくという考えがない。保護者の養育も低く、働きかけが困難だった。

41 前任校での事例で、下記どちらのケースもその後酷い痛みが続き受診したようであった。
・う歯が10本中重度C4が2本あり、治療勧告をするが受診しない。学校の校納金も納入せず、秩助申請をするよう勧めても応じることがなく対応に苦慮している。
・う歯は10本以上、1〜3年生まで勧告しても面談時に母親に話をしても「行きたがらない」というのみ。どうしたら良いのか困ってしまった。

42 仙台市内の小学校(当時小4・女児)、前歯の1本以外、むし歯、C0、要注意乳歯に当てはまっていた。本児には「歯医者さんが嫌い、怖い」という理由で受診を拒んでいた。(母親が歯科医院に連れて行っても、泣き叫んで治療出来ない状況)日常の歯みがきも「面倒臭い」という理由で怠る。母親からも相談があり、養護教諭からの指導を実施し、歯科校医と連携し、校医の病院で受診を進める方向になった。しかし、家庭の事情(兄の怪我、母親の入院など)が重なったため、年度内の治療完了は実現することが出来なかった。

43 前任校、他行政区小学校の高学年児童

44 一人でむし歯が13本ある。歯みがきの回数は2回、朝食後と寝る前に行っていた。治療には通っていた。

45 ・本人が治療を怖がるため受診できないケース
・多忙などを理由に受診勧告をしても通院しないケース

46 毎年一人で20本以上むし歯を保有している生徒がいる。そのような生徒は必ずと言ってよい程、兄弟も多くのむし歯を保有している。家庭に受診勧告してもなかなか受診せず、受診しはじめても途中でやめてしまい、治療が完了しない状況である。

47 ・小6女児と小3女児の姉妹で、それぞれ10本近い本数また進行したう歯を保有している児童がいました。受診のお知らせを何度か出し、直接保護者にも話をしたり子ども達にも歯をみるカメラなどで自分のむし歯の状況と歯医者へ通院する必要性を説明したりしましたが、なかなか受診につながりませんでした。
・小1特別支援学級の男児でひどいう歯があり、歯科医への恐縮感を持っていたこと、学区内に歯科医院が無かったことなどから、受診出来ない子どもがいました。校医さんが歯科指導に来校する際に話をしたり、口を開けてみたりなど少しずつ慣れるようになどはしていました。

48 就学援助を受給している家庭であるが、申請すらしていない状況であった。親の手が回らない環境。本人が目の前の課題に向けていこうとする意欲がなく、ただ、安易に流されやすい性格であった。10本以上のむし歯を持つ生徒をみての感想です。保護者さんに強制的(?)に申請させ受診させました。

49 2013年度の歯科健診にてう歯が23本あった。治療勧告は配布したが、家庭の事情もあり、受診には至っていない。

50 乳歯のほとんどがむし歯になっているにも関わらず、歯科を受診してもらえない児童がいた。(小学校2年生男子)保護者としては乳歯はいつか抜けてしまうので、治療の必要はないと考えていたのかもしれないが永久歯への影響が心配である。(おたより等で家庭に啓発したが受診してもらえなかった)

51 (現在の学校ではない)
・震災後(1年後)家庭の経済状態が思わしくない生徒の健診結果はむし歯10本以上がかなり見つかりました。1番多かった中学3年生は20本もあり、治療に行っているという報告は受けました。
・以前山間部にある小さな小学校に行っていた時は、とてもう歯が多く、10本ちょっとう歯のある児童がいました。近くに歯科がないということと、3世代家族が多く、祖父母にお菓子やジュースをいつでも飲食させてもらえる環境の児童にう歯が目立っていました。最近ではわかりませんが、やはり今でも歯科は近所にはありません。

52 ・母子家庭で仕事が休めないことで、診療時間内に通院できず、受診が遅れてしまう。
・食生活も子どもだけで食べることが多かったりするようで、好きなものを好きな時間に食べるという生徒もいる。
・小学校では給食後の歯みがきをしていても、中学校になると周囲の目を気にして、みがかなくなってしまっている。
・部活動や塾を優先し、歯科のみならず医療機関受診は後回しになっている。

53 生活が困窮している家庭やネグレクトが疑われる家庭の子どもに重度のむし歯が多数ある傾向があります。むし歯に限らず、衣服の清潔、入浴・食事の内容、生活リズム、学力等々の問題がありますが、そのような経済的に困窮している家庭に対し、無料でむし歯や歯肉炎の治療を無料で受けられるような対策があると少しは改善できるものと思われます。(医療券では歯肉異常は対象外なので)

54 前任校でありました。不登校傾向生徒(小学校の頃から)で、歯科健診を受けていませんでした。兄弟もみそっ歯でした。校医の先生の好意で、個別健診をしてもらえることになっていましたが受診せず、保護者への働きかけと歯みがき指導で終わってしまいました。

55 生まれた後、一度も歯科に行ったことがない。親、本人の関心がなく困り感がない。

56 ・特別家庭的に問題があるわけではないが、歯科に行かない家庭の生徒(中1女子)
・特別支援の生徒で、母親も口腔内崩壊的な生徒、受診は忙しい、むし歯が多いだけ治療期間がかかりそうと言って行かず年々むし歯が増加しているケース

57 10本までとはいきませんが、一人で9本保有している生徒がいました。2回勧告、本人に直接話す等しましたが、結局今のところ未受診です。

58 ・本校は東日本大震災以前からそのような生徒がいました。他の事に比べ歯科治療の優先順位が低い家庭に見られます。母親や祖母が前歯がなかったり、ひどい歯肉炎だったりする家庭がありました。
・髪型には気を配っているのに前歯のむし歯には気を配らない生徒もいました。治療には行ったけど止めてしまったと言っていました。本当のところ行ったことがあったのかどうか。

その他お気づきのこと(中学校)

1 むし歯が多く、治療していない生徒は、小学校以前からその状態になっています。中学生になると部活動や塾で多忙になり、大人の言うことをきかなくなるケースが多いので、小学生のうちに歯医者に行く習慣を付けていて欲しいです。

2 要受診生徒の半分は歯列が(2)の生徒です。本校は歯肉炎、う歯などは比較的少ないのですが、永久歯に生え変わる時に歯列異常を指摘される生徒が多いようです。(毎年のことなので、受診しない生徒が多数です)

3 歯科だけではないですが、医療費(保護者負担額)が高いと感じています。医療費助成制度を拡大し、中学3年生まで無料または少ない負担で歯科治療が受けられると、治療費や受診率も上がるのではないかと思っています。

4 同じ市内でも地域による差が大きい。歯の指定校になったところは数年経過しても口腔の状態はとても良い。

5 学校側の働きかけだけでは限界を感じます。(特定の家庭)

6 健診時に顎関節やスポーツ飲料のことなど御指導いただいております。ただ2人の先生の口腔とう歯のカウントの取り方に差があり、統計に大きな差が出てしまいます。

7 家から一番近い歯科医院まで、車で30分ほどかかる生徒がほとんどであり、保護者の方の送迎が必要であるが、共働きの家庭などは、なかなか通院が難しいようです。

8 50%の生徒に1本もむし歯がない。13%の生徒にむし歯がある。保護者に治療する気がない家庭は治療しない。

9 ・まずは、今むし歯のある子が治療できる経済的環境的サポートをして欲しい。
・歯科治療に対する拒否感が大きい。(痛い、こわい)
・中学生は部活動があり、治療の継続が困難。(本数が少なく軽度だと、早く終わると話していますが・・・)
・集中して短時間で治療出来ると負担が少ないのでは?
・就学援助家庭やいろいろと問題を抱えた家庭にむし歯が多いように感じている。
・経済的に余裕がある家庭は、定期的にかかりつけで健診を受けているのに対し、経済的に困難な家庭で歯科保健の維持は難しい。

10 基本的にはむし歯の少ない歯みがき習慣のできる子どもが増えたように感じます。ただ治療を積極的にする家庭と興味の少ない家庭の差は大きいと日々感じております。

11 片親の家庭や低所得の家庭の生徒のう歯所有が目立つ。本校では毎日昼休み前に5分間ブラッシングの時間を設けているが食後のブラッシングの習慣化にはつながっていないのが現状かと思われ、家庭での指導・習慣づけの重要さを感じている。その意識を変えていくのが学校現場の課題である。

12 歯科健診の結果、むし歯が多くある生徒や程度の重いむし歯がある生徒ほど治療に行かず、程度が軽い生徒の方が治療に行っている傾向が見られます。

13 ・生徒の人数が多いので複数の歯科医(校医)に健診をしていただいています。しかし、先生によって歯列・咬合やC0などの所見数が大幅に違い疑問に思うこともあります。
・毎日の歯みがきはもちろんですが、保護者の口腔衛生に対する関心がむし歯の多さを左右する気がします。
・今の子ども達は、むし歯の治療よりも部活動や習い事、塾などを優先する傾向があります。保護者も共働きが多くなり、病院に連れて行く機会が少ない。

14 児童・生徒が一人で通院できる範囲に歯科医院がないと、歯科受診が進まないことが多い。(う歯の多い子どもの保護者は歯科治療にも積極的でないことが多いため)

15 全体的に健診後の治療率は良くないのですが、理由として震災後道路が整備されていないため、町内に歯科医院があるのですが震災で大打撃を受けた道路を通らないと行けません。(工事車両等で危険)現在もバス通学なので、気軽に学校帰りに通院することが出来ない状態です。保護者は仕事をみつけ懸命に働いている中、治療回数が多いとなかなか大変です。ただ、保護者の親の意識が低いこともあると思われます。

16 ・特別支援が必要な子どもで歯科健診が困難な子どもについてどうしたらよいか。
・歯科受診を希望しているが、なかなか予約が取れない状況が続いている。

17 全体としてう歯の所有者は減少しているように感じますが、一人で5本以上保有している生徒がごく少数みられ、そのケースは受診率も低いです。

18 歯肉炎や歯石の付着が多い

19 本校は非常に虫歯が少なく、定期的に歯科を受診している家庭が多い。また歯科矯正をしている生徒が多く、歯についての意識が高い家庭が多いと感じている。学年が低いほど歯の汚れも少ない。

20 生活保護家庭の生徒にむし歯が多くみられるが、認定が夏休み明けになり、医療券の発行が2学期以降になるため、早目の治療を呼びかけにくい状況。夏休み中に治療に通える状況になれば、治療も積極的になると思うのだが。(震災後、在籍の約半数が生活保護家庭)

21 C3C4のう歯を持つ生徒がほとんどいなくなった。C0のある生徒が多い。一度治療済みとなっても次年度の健診時にまたう歯ありとなる場合が多い。小学校入学時よりう歯なしを通す生徒も増えてきている。家庭での意識の持ち方が大きく影響しているのではないか。

22 治療勧告を行っても、歯科医院を受診する家庭が少ない。町の歯科医院は平日の午前中のみの診療のため、学校の登校日は治療することが出来ない。

23 歯科の治療については、家庭の経済状況や子どもへどれくらい手をかけているかがはっきりと現れるものだと感じています。現在の日本の子ども達を取りまく家庭・医療の様子がよくみえてくるのではないか。

24 歯科医の先生によって、虫歯や歯垢、歯肉の健診時の評価に違いがありすぎる。

25 歯垢、歯肉の状態がなかなか改善されず、毎年歯肉炎が多い。

26 口腔衛生に対する親の意識が二極化しているように感じるが、ほとんどの家庭では口腔衛生への意識が向上しており、むし歯は減っているし、C3、C4などの深いう歯も滅多にみられない。

27 全体的にう歯は少ない学校(地域)ですが、健診時に校医から未処置歯が多いなど「気になる生徒」を伺うと家庭に問題を抱えているケース(経済的、親が多忙、ネグレクトなど)であることが、ほとんどです。口腔の状態から生徒の生活環境を感じ取り歯科的な指導以外の支援健康相談、心の理解につながることもあります。

28 一人で多数のう歯を所有している子が一部おり、歯の健康に対する関心や、健康行動には二極化の傾向がみられます。意識を高く持ってもらうための効果的な保健指導等を模索中です。家庭状況にも大きく作用されるので、保護者の意識も同様に高めたいです。

29 痛みや腫れを訴えていてもなかなか病院に行かないケースもあります。家庭へ連絡しても受診までは繫がらず、学校で出来る範囲にもどかしさもあります。

30 むし歯は減っています。歯垢や歯肉炎が気になるところです。歯科健診では校医の先生に一人一人丁寧に声をかけながら診て頂き、ありがたく思っています。

31 歯科保健についての認識には二極化傾向があるように感じる。また震災以降、保護者によっては生活再建が大変で、なかなか子どもの健康管理まで手が届かない家庭もあると思う。

32 ・子どもの歯科治療より大人の携帯、外食、飲酒、喫煙が優先しそのような場合、学校集金や給食費も滞納気味になる家庭もある。
・親の就労状況や意識が悪化してくると学校諸費が未納となり、通院も含め養育そのものが滞る。●●はむし歯よりも歯垢や歯肉炎が課題。それにもかかわらずどの子にも平等にとフッ化物集団洗口が●●はもとより県全体へ広がる気配がある。生活全体をみればむし歯や口腔だけの問題ではない。フッ化物を取り入れることは体全体への被害もある。内科医、小児科の先生方は全身の問題として一部のcrazyな歯科医に対峙して欲しいと切に願う。

33 歯科受診については本当に家庭の意識差や個人差が大きく、一生懸命取り組む家庭もあれば、全く興味すら持たない家庭もあり、未処置歯保有に差が出る。食事などの毎日の生活もきちんと送っていない生徒はむし歯も多い。保護者自身もあまり歯科受診をしないのではないかと思う。家庭の意識が大切。

34 未処置歯も処置歯もC0も、歯垢、歯肉、噛み合わせの全てが良くない状態の生徒がいます。現在歯28本、未処置歯13本、処置歯4本、C01本、咬合1、歯垢2、歯肉1のように、一人にむし歯の数が集中して多い結果も診られます。

35 地域的にもう歯の多い所であり、小中連携した指導が大切であることから、学校保健委員会で確認し、連携した指導により若干ではあるが未処置歯の児童生徒が減って来ている。(保護者の関心が低いと考えられる)

36 子ども達が、その場で自分の口腔内の様子が分かるような歯科健診が出来ると良いなと考えています。

37 どの子も家庭のう蝕率が高く、そのような家庭に説明や勧告書の受診依頼をしてもなかなか受診しょうという気持ちまでいかないことなど、子どもの口腔の健康状態の改善につなげられなかった。

38 ・中学生で10本ちかくむし歯がある生徒が数名いることに驚いています。自分の健康は自分で守る気持ちを育てたい、歯をしっかり磨けるくらいのスキルは身につけさせたいと思いました。
・医療券を交付されても(無料でも)治療しない生徒も多いようです。むし歯を治すという意識が低いようなので課題と感じています。

39 中学生の場合は部活動のため時間がなくて、治療できない生徒が多い。

40 歯の治療よりも忙しくて他のことが優先であることが多い気がする。歯の定期検査だけのために歯科受診をするという感覚は根付いていない。

41 受診者数は中学生の場合、部活動や塾などで忙しいためか少ない傾向にある。また、う歯数は少なくなかったが歯肉炎などの割合は高い。

42 口腔内の健康状態の二極化が進んでいる。

43 ・う歯の受診は良いが、歯垢や歯肉炎のみの受診は低い。
・中学生でも歯みがきの仕方が悪い状況や、歯をみがかない生徒もいる。

44 ・歯科健診で近年感じることは、歯並びを指摘される生徒が増加していると思います。
・歯科受診については、口腔の状態が悪い生徒ほどなかなか治療に行かない。保護者の意識も高い人と低い人とに大きな差があるように感じます。

45 ●●は子ども医療費助成があるので、一人一人と相談することと、歩いていける所に歯科医院があることがプラスになっています。部活動で飲むスポーツ飲料があきらかな原因になっています。かつて歯科医師会は砂糖や甘味飲料から子どもの歯を守る運動を広げてくれた時、子どものむし歯は激減しました。それが今はフッ素という薬を使った予防になって、学校現場では疑問に思っています。あの頃のように、菓子もしくは飲料メーカーに一考してもらうような活動がしたいです。むし歯をつくるのは単糖類と二糖類と考えていいのですよね。

46 毎年、歯科健診を受けう歯を治療するのですが、次の年にも同じ生徒にう歯や歯周疾患に罹患している状態を時々目にします。治療後の口腔内の管理の仕方を知らせる必要を感じます。

47 口腔衛生に対して関心のある家庭は、学校から家庭通知を配付されると特に要観察歯有りの場合、かかりつけの医師を受診しています。その一方でむし歯有りの生徒は、部活が忙しい、時間がないなどいろいろ理由をつけて治療をしない生徒が多いです。

48 きちんと治療や定期受診をする生徒と、全く治療をしないでう歯をそのままにする生徒の二極化が極端になってきている。

49 両極化というべきでしょうか。C0であってもすぐ受診する家庭と何度話をしても歯科へ行かない、歯みがき状態も良くない生徒がみられます。

50 むし歯ありの生徒は減少しているが、軽度の歯垢の付着、歯並びの所見ありの数が増えている。

51 歯科受診後の受診済み報告書が提出されない場合もあるため、治療に行った人数把握は難しいかもしれない。保護者に対して、歯科受診を促す上手な働きかけがあればと思う。

52 むし歯を治療しない生徒はいつも同じ生徒です。その理由として時間がないと言っていますが。個別指導の必要性を感じています。

53 ・むし歯保有者が多い。
・全員に歯科健診の結果をお知らせするが、むし歯など受診が必要な生徒の受診は少なく、受診する生徒の多くはむし歯等がなくても定期的に受診している者である。

54 ・保護者の都合もありすぐに受診できない。
・受診した生徒数を正確に把握するためには、受診後に必ず学校へ報告するよう保護者の協力を得る必要がある。

55 ・歯科健診の際、見立てに一貫性がない場合がある。(例えば、昨年処置歯とカウントされたものが健全歯になったり、治療率が低いため6月と11月に健診を2回実施してもらったが、なぜか11月の方が良い状態となっていた。
・歯科に関する教材、教具を自由に借用できる窓口が多くあると、学校現場では助かります。または、その借用窓口リストのようなものをあげて情報をいただけると助かります。

56 むし歯より、歯垢や歯肉を指摘された生徒が多くいました。近隣の歯科医院が一時お休み(現在は週3日?)になったこともあり、なかなか受診できていません。

57 保護者を動かし、積極的に受診させる、背中を押す指導が必要かと思います。生徒にはお口の健康の大切さを伝え考えさせる保健指導が大切だと思います。

58 部活動が終了する時間(18時半)には市内の歯科は診療していない。大震災による家庭の経済状況の低迷の影響を受け、受診率が低いのかもしれません。

59 むし歯の多い児童ほど、歯科を受診しない傾向がある。少ない児童は受診勧告を出すと、治療が終わるまでしっかり歯科を受診し、勧告書が戻ってくる。多いと時間もかかってしまうことから、悪循環になってしまうのだと考えられる。

60 ・母子・父子家庭あるいは祖父母に養育されている児童生徒に歯みがきの習慣が身に付いていないように感じます。大人の多忙がそこまで手がまわらないのかもしれません。
・経済状態により受診できない児童、生徒は少ないような気がします。
・家庭での食事のあり方も要因しているように思います。

61 保護者に直接会って話をして、治療の勧めの用紙を渡しても、痛みがある時は通院するが、治療が完了するまで、通院を続けない。

62 むし歯の治療にはすぐに行っていただけるが、歯並びや歯の噛み合わせで要精密検査となるとなかなか受診していただけない。

63 ・中学生だと部活を優先し、受診に至らないケースが多い。
・学校での歯みがき指導の時間を設定していないので、C0やG0の生徒にも「受診のおすすめ」を配付し、受診するように働きかけている。

64 かかりつけの歯科医院があり定期健診をしてきれいな口腔の人もいる中、お金がかかるからと受診していない人もいます。お金の使い道、優先順位がケータイ代やおしゃれの方が上位になっているようです。矯正はお金がかかるから最初から行く気のない家庭があります。

65 検診当日、欠席する生徒の中に、家庭生活や健康状態(心身ともに)に問題をかかえているケースが見られるように思います。特に検診でピックアップされる傾向を嫌がる傾向もあるかと思います。

66 子ども医療費助成制度があり、受診を勧めやすくなりました。

67 ①僻地勤務した時に、巡回歯科診療があって、学校に治療できる車で来ていただいて治療させたことがあり、そんなことでもできれば、重度のむし歯の生徒を減らせるのかなと思います。②いつも思うのですが、高校を卒業すると、歯科というのは定期的に検査がないので、職場や住民検診的なところでも、血圧や身長、体重の様に毎年点検・治療できれば良いのにと思います。DMや心臓病とも口腔の状態が大きく関わっているという割には、リスクを減らす対策がとられていない気がします。

68 生徒によって本当に対応の仕方が異なります。ある生徒はC0であっても勧告後すぐに歯科を受診、歯肉1であっても受診という子もいますが、上記のように9本あっても行かないという子もいて本人の意識の違い、家庭環境の違いを考えさせられます。

69 歯科保健は家庭的な問題が大きいと思います。町の保健師さんとも連携していますが、届いて欲しい家庭になかなか情報が届いていないような気がします。

※自治体名の記載は公表にあたり「●●」で表記しました

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