2020年8月27日
宮城県知事
村井 嘉浩 殿宮城県保険医協会
理事長 井上博之
公害環境対策部長 杉目博厚女川原発2号機の再稼働反対を求める要望書
私たち宮城県保険医協会は、「保険医の生活・権利と経営を守り、国民医療の向上、医療保障の充実をはかり国民の健康を確保すること」を目的に、県内1626名(8月1日現在)の医師・歯科医師が参加している団体です。
この間、東北電力女川原子力発電所2号機再稼動に向けた動きが進み、同意が県を含む地元自治体の判断に委ねられた事を受け、当会は県民の命と健康を守る立場から女川原発2号機の再稼働に反対する会員署名を実施しました。署名とともに「女川原発から30kmに私の病院があります。福島の事故の際の周辺の病院の惨状を思い出すと、再稼働絶対反対の思いを強くします」「東日本大震災での福島原発事故で生じたあの時の教訓を忘れてはならない」「想定を越えた事には対応出来ないという事を学んだはずです。原発再稼働以外の方法を考えるべきです」など、東京電力福島原発事故の教訓を学ぼうとしない姿勢に失望と怒りの声が上がっています。2011年3月の東日本大震災で被災した女川原発は、当会が実施した調査結果からも避難計画の実効性が無いことは明らかです。女川原発が重大事故を起こした時の避難計画は「屋内退避」が原則ですが、それでは重大事故時の被曝は避けられません。特に病院・介護施設等の要援護者の避難は困難を極めます。安全性についても、多くの不安や疑念は解消されていません。そのような中で再稼働を推し進めることは許されるものではありません。私たち医師・歯科医師は、県民の命と健康を守る立場から、以下の事項を要望いたします。記
一、東北電力女川原子力発電所2号機の再稼働に同意しないこと
(添付資料)
①「女川原発2号機の再稼働反対を求める要請署名」②「女川原発2号機の再稼働反対を求める要請署名」意見集約版③「女川原発再稼働に関する会員意識調査結果」