2019年1月 理事長挨拶


(2019年1月)

あけましておめでとうございます。
改めて原点に立ち返って歩む年にしていきます

理事長 井上 博之

 今年は、まず、何よりも憲法と社会保障を守る年にしたいものです。憲法をないがしろにしてきた安倍政権は許されませんが、私たちは、改めて憲法の条文に立ち返って、社会保障の充実などを強く求めていきます。経済的な格差が健康格差をますます拡げている中で実施されようとしている、消費税増税はどうしても止めさせるため、意を同じくする人々と共同して取り組みます。そして、7月に予定されている参議院選挙への取り組みは、特別に大事な意義を持っています。

 今年は、地域医療確保のための取り組みがますます重要になります。すでに、県内の一地域で必要な医療提供の体制がとれず、大きな問題になっています。医師の働き方改革が論議されていますが、問題の根本的解決のためには、診療報酬も含めた総合的な対策が必要です。現場では、看護師や歯科衛生士など医療従事者だけでなく、介護職員の不足がもはや危機的です。問題解決へ、地域住民や自治体との連携を強めることが大切です。

 今年も、災害対策と被災地の復旧復興を求めて、引き続き活動を続けます。昨年も「災」が代表漢字になるほどの年でした。私たち自身が8年前に経験したように、被災者は全国からの支援を受けて、困難から立ち上がる勇気を得ています。当協会の昨年の支援に対して、被災地から心温まる感謝の言葉をいただきました。宮城県の復興も道半ばです。復興格差にも留意して取り組んでいきます。

 今年こそ、平和と民主主義を求め前進できる年にしなければと思います。昨年、女川原発再稼働の是非を問う県民投票条例制定を求めて、11万3千人の県民が署名しました。将来の宮城県を左右するような「大事なことはみんなで決めよう」との訴えに大きく共感が広がった意味は大きなものがあります。今後、県民投票を実現して、宮城県民の自治能力の高さを示したいものです。

 皆様が今年もお元気に活躍されますよう祈念しまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

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