(2018年11月)
これ以上の患者負担増は許しません
理事長 井上 博之
医療・社会保障をめぐり安倍政権下で行われている議論をみると、またしても「更なる患者負担増」の検討がされています。医療費「適正化」を図るとして、病床削減や地域別診療報酬の動きもあります。現状の窓口負担でも、数多くの受診抑制が見られることは、各種調査で明らかになっています。各医療機関でも痛切に感じておられるのではないでしょうか。医療の第一線を担ってきた私たち保険医は、これらの社会保障を崩壊させる企みを許すわけにはいきません。
新たな患者署名をもっともっと広げましょう
宮城県保険医協会は、今開かれている臨時国会に向けて、「みんなでストップ!患者負担増」署名を実施中です。すでに、各会員宛に、署名用紙やハガキ署名付きポケットティッシュをお送りしました。また、老人クラブや患者団体、みやぎ生協などへも協力依頼しています。
すでに、署名用紙が返送されてきていますが、目標の8000筆には遠く及びません。医療現場での「患者負担増はダメ」との想いは強く感じられますが、それがまだ形になって表れていません。会員の皆様には、お忙しいところ恐縮ですが、まずお近くから、ご家族やスタッフの方々への呼びかけを是非よろしくお願いします。署名をお願いすることで、医療改悪を止め、社会保障の充実を図る問題について、話し合いになることでしょう。そのような国民的議論を巻き起こしていくことも、この署名運動の狙いです。
集まりました署名は、今月15日と来月6日に、当協会の代表が国会に赴き、地元選出の国会議員を通じて提出します。できるだけ多くの署名用紙を積み上げて要請できれば、これ以上の患者負担増を阻止する大きな力になります。どうぞよろしくお願いします。