(2018年7月)
社会保障充実は県民の声 その拡充を求めて活動します
理事長 井上 博之
今年も、骨太の方針「経済財政運営と改革の基本方針2018」が6月15日に閣議決定されました。来年10月から消費税を10%に増税する一方で、その口実であったはずの、社会保障は削減しようとする方針です。
医療の分野では、後期高齢者の窓口負担を2倍にしたり、医療費の増加に連動して患者負担を自動的に引き上げる制度の新設などを狙っています。またしても患者負担増計画のオンパレードです。介護保険では、要介護1、2の方のサービスの一部を保険から外そうとしています。年金では受給開始年齢の引き上げも検討しています。
まさに社会保障の全面にわたる大改悪が企まれています。これをこのまま進めさせるわけにはいきません。
宮城県保険医協会では、この流れに抗して、社会保障を守り充実させるための取り組みを検討しました。多くの県民・患者さんとともに進める、この夏からの取り組みとして、これらの問題への関心を高めてもらえるよう、クイズ形式のチラシや国会請願署名などを準備中です。やたらと社会保障費の増加の危機を強調するなど、政府の示す見通しの誤りを解明するとともに、社会保障の財源をどう確保するかなどについても示していきます。当会の考える政策的展望にも理解を深めてもらえるようにしたいと考えています。
安心して暮らせる社会の実現をめざし、度重なる政府の攻勢にも諦めることなく、引き続き社会保障闘争を進めてまいります。